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2018年2月6日火曜日

知識を実践までに落とし込む、って例えばこんなこと

プールに通ってきている子どもの中には、保護者さんが見学ロビーで僕と子どものやり取りを見て、1時間を過ごす方もいます。

ガラス越しで、声までは聞こえないので「どういう声掛けをしているんですか?」「何を話していたんですか?」と尋ねられることもあります。

特に、子どもたちが目に見えやすいステップアップを遂げたときにその手の質問を受けます。

「いやぁ、特別なことはあまりしていないと思いますよ」ということを言い添えるのですが、その場面ごとに声掛けや、その時に取った動作の意味をお話していきます。


多分、本当に特別で「永田にしかできない」というような魔法じみたことはしていないと思うのですが、「知識を自分の実践にまで落とし込む」ということは意識しています。

今日はそんなお話をご紹介。

例えば、イラストに描いたような「ビート板キック」の場面。

基本的に僕は子どもの前に立ち「ここまでおいで」という感じで両手を開いて待ちます。
僕自身は動かず待ちます。
そして、僕の元まで来たら、ビート板を掴んで「OK」と伝えます。
そのスモールゴールを繰り返して25メートルを目指すのです。

これはゴールを見えやすくして、「ここまで」という見通しを立てやすくすることと、小さい「出来た」の積み重ねで自信を身に着けさせていくことが、僕なりの目的です。

そういう段階を経て、直線的に泳いでいたものをジグザグにしてゴールを設定していき、思うように方向を変えられるように練習していきます。
これが人をよけながら泳ぐということに後々繋がってきます。

子どもによっては「人をよけながら泳ぐ」ということが必要になるのが1年以上先になるかもしれないのですが、その時に向けて準備をしていくのです。


他にも「ビート板キック」の時に、子どもが足を動かしやすいように、動かすイメージを掴みやすいように、「自分が泳ぎながら足を大きく動かして見せる」「手で水を叩く」「指で上を指さしながら『足、上げて』と伝える」「『1.2.1.2』とリズムをとる(それに合わせて手拍子をすることもある)」「『パン・ポン』と足の動きに合わせて声に出す(これは1.2.よりもう少し幼い子向けになることが多いです)」ということなどをしていきます。

場合によっては絵カードを用意することもあります。
挙げていくと、それこそ子どもの数、場面の数だけ違いが出てくるので無数にあり、キリが無いのですが…

どれも子どもの発達や成長段階に応じて使い分けていくものです。


これが僕なりの「知識を実践にまで落とし込む」ということの一部です。


関わりの中で、閃くこともありますが、大抵後から「なんであの手段を取ったのかな?」と振り返りを行います。
すると、大抵、自分でも整理、納得のいくことがいくものです。
子どもの性格に合わせて行えているな、と。


反対に、僕自身も思うような関わりに展開しないこともありますし、子どもも「なにぃ~?」と困ってキーっとなってしまうことも時にはあります。
そういう時もやはり、そうなる理由がかかわりの中に隠れているものです。
それを反省していくのです。
これは、徐々に早くなってきたという自覚があります。

最初は気づくまでに数日かかり、それが支援後になり、支援の途中で気づき方向転換できるようになりました。

これを繰り返していくこと、続けていくことで「保護者にも説明が出来る」ようになりましたし、それが今のぐるんぱ、これからのぐるんぱを形作っています。



【おしらせ】
2月18日14時から支援者の集いを企画中です。
興味のある方は是非♪

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