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2019年1月14日月曜日

「久しぶりに発表出来たよ」

子どもたちの3学期が始まってから、各学校でインフルエンザが流行していて大変しているようです。
そんな中、一つ面白くて嬉しいお話が届きました。

「久しぶりに発表出来たよ」と。

学習サポートで関わっている子ども(小学校高学年)のことです。


この一週間、クラスメイトがインフルエンザでかなり休んでいたそうです。
そんな中でその子はインフルエンザに負けずに頑張っていました。

この子は、人前で話すことがとにかく苦手。
僕と初めて会った頃も、まるで「喋って良いのかな」とでも考えているのでは?と思うくらいに自信なさげに、ボソッと喋る子でした。
今は楽しくお喋りしたり笑ったりしながらお付き合いできていますが、最初はお見合いみたいで、今思い出すと笑えてきます。

その子の話から、概ねの状況を推測すると、クラスであまりにも子どもの欠席が多いものだから、担任の先生は、授業の進行を一時ストップして、これまでの復習のような時間を設けたようです。
クラスの人数が少なくて、緊張感というか、発表するハードルが下がったみたいで(たくさん人がいるとドキドキするらしいです)、人が少なくて、「あ、わかるかも」と思えた算数の問題で、本当に久しぶりに発表が出来たようです。

もちろん、クラスメイトが少なかったという偶然はあったと思いますが、もうこれはこの子の積み重ねの賜物。

僕との学習中にも「発表できない」ということを悩みのようにして漏らしていた時期もあるので、遊びも交えて発表に近い状況を作って「発表って大したことないよね」くらいのイメージ作りもしました。
例えば…
僕が「あ、○○(子どもの名前)先生!良いですか?」と発表を模した遊びでコミュニケーションを取ったり、その子が何か話すときに、今だ!と思ったタイミングで「ゴホン!○○君、発言は手を挙げたまえ」と挙手に対するハードルを下げることはできないかな?と考えたりしてきました。

でも、僕との時間は基本個別の学習なので、学校の授業に結び付くまでに時間がかかっていました。

それが、偶然の手伝いもあり「久しぶりに発表出来た」とのことです。

いや、よかった。
本当にうれしそうに聞かせてくれましたからね。


例えば学習障がいの話になると「読み」「書き」「計算」みたいなことが学習サポートの中心に来ることも多いのですが、こういう「発表にむけて」も学習サポートの方向性としてはアリだと思っています。

だって、なんだかこういう事って他にも広がりを見せそうな可能性を感じませんか?

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