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2017年8月19日土曜日

声掛けで「あそび」を作れるか

プールで関わっている女の子。

明るく陽気な子です。
比較的ゆっくりと、ゆったりとした空間や場を好む子です。
そして何より真面目な子です。

その真面目さ故か、いわゆる「あそび」が少ないように見えます。
「ゆとり」と言うか「余裕」と言うか「のりしろ」的な「あそび」が持てるともう少し楽に日常が送れたり、生活の幅や奥行きが増えるのではなかろうか?という見立てをしています。

そこで数ヶ月前から泳ぎを通して、会話を通して、言語以外のアイコンタクトや表情を通して「あそび」を身につける道筋を探していました。

泳ぎの中では呼吸や身体を動かすテンポをコントロールして。
会話では敢えて、おバカな事を言ってみたり、会話で泳ぎと泳ぎの間をコントロールしてみたり、口調をゆっくりと柔和さに重きを置いて。
言語以外の事では、笑顔やおとぼけ顔、キメ顔(笑)をしてみたり、目が合う度に頷いたり…

とにかく「あそび」に繋がるものを探してきました。

そんな中で一番僕自身が手応えを感じたのはプールを泳ぎ始めるときの声掛け。

「よーいドン」もトーンや声量を変えてみました。
「よーいトン」にしてみることもあります。
「よーい、それぇ」
「よーい、はい」
「行くよー、それぇ」
「どーぞ」
…いろんなバリエーションを組み合わせて、その時の彼女のゆったりを引き出せる声掛けを探ることにしました。

それを始めて2ヶ月。
ようやく彼女と呼吸が合い始めて、その日、僕の方が、その時毎に合う声掛けを選択できるようになってきたように思います。

これまで、その声掛けが合わないと合図と共に、どこか慌てるような動作で泳ぎ始めていたのが、「さぁて行くかな」みたいな含みを感じる泳ぎ出しが出来るようになってきました。

毎回では無いけれど。

「あ!合図だ!行かなきゃっ!」っていう感じが「さぁて」くらいの「あそび」が出来ると窮屈感が減ってきました。

これを日常ベースに移行する算段を今度は考えていきます。


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