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2017年8月7日月曜日

被災地だからこそ大切になる眼差し

今日は日中に朝倉市の認定こども園どれみ保育園に絵本をお届けしてきました。

7月5日の北部九州豪雨災害で被災した朝倉市。

こういう仕事をしていると被災状況の中でも、とりわけ子どもに関係する情報というのが届きやすくあります。

『保育所にも土砂か流れ込んでいるところがある』
『子どものいる家庭も被災して家を離れている』
…など。

報道とはまた違った温度を帯びた情報が届くのです。

そういう情報に触れ、ぐるんぱとして、永田として『らしい』支援は?と考えておりました。

今回、僕が着地したのは『絵本を届けよう』というところでした。

正直、「もっと時間をかけて正確な情報を集めよう」という思いと「いや、子どもたちのケアのためにも先ずは動こう」という葛藤がありました。

今回は後者を僕は選択。

誰にどんな絵本をということを想定せずに、取り敢えず友人、知人に呼び掛けをすることから始めました。

「今はもう読まなくなった絵本があったら譲ってくれないか?被災地に届けたい。ただし、相手先が決まった訳じゃないから、提供してもらった本がニーズと合わなければ、売却させてもらって、それを寄付金として子どもの居場所になる事業所に送る、ということもあり得る」

こういう説明で呼び掛けたところ数人が協力してくれて、128冊もの絵本が集まりました。

絵本が集まり始めた頃、朝倉市役所へメール。
自分の立場と支援したいことの内容を伝えて、朝倉市内の子どもに関わる事業所へ投げ掛けて頂きました。

そうしたところ、どれみ保育園からお申し出があり、本日お届けしてきた次第です。

どれみ保育園自体は、備品の消失までは無かったようですが、園児の中には被災して、今まで暮らしていた家を離れて暮らしている子もいるそうです。
職員さんも同様です。

今回、お持ちした絵本は全てお渡ししてきました。
必要としている家庭に配るのか、しばらく保育園に保管するのか、他の園と協議していくのか…扱いについては、園の代表の先生に一任をしてきました。

代表の先生と他の数名の先生方とお話をして、安心して一任をすることが出来ました。

本を提供してくれた人の、それぞれの子どもとの思い出や、絵本に対する思い入れの含めた提供であることをしっかりと受け止めていただける素敵な先生方でした。

安心していますし、提供してくださったみなさんに、自信をもって報告を届けられそうです。

現地はまだまだ混乱しています。
町中を車で走っていても、突如として被災ごみの収集場が現れたりもします。
現地の人の生活の場に、です。

恐らくまだ表出してきていないところで、子どもたちの心の傷があります。
ケアが必要になったり、サポートが必要になったり、することはこれから増えるし、しばらく続くことでしょう。

子どもたちへの温かい眼差しが欠かせません。

大人への眼差しも必要です。

今日お会いできた先生方の、あの眼差しと表情を忘れません。

あるいは、今日届けた絵本が子どもと親、子どもと保育者の繋がりを育んで、現地の人たちの安らぎに繋がれば幸いです。

現地の様子を見る、人の声を直に聞く…。

大切なことだと改めて感じました。

1日も早い復興を祈りつつ、出来ることがあればまたしていきたいです。

また改めて僕の感想や考えを含めた報告会を出来たら、と思っていますので、その折りにはまたご案内していきたいと思います。

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