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2016年7月7日木曜日

無料の類似サービスがあるからと言って、有料を批判するなんてナンセンス

これまでも何度かブログでも書いてきましたし、いろんな書き方をしてきましたけれど、こういう「誰かのサポートをする仕事」でお金の話を出すと「いやらしい」とか「弱者を食い物にしている」なんてことを言う人が少なからずいます。


ハッキリ言わせてもらいます。

「困っているのだから、何でもしてもらって当たり前」という考えが、支援を必要としている当人にとって良いことなのですか?と言う話です。




困っている時にお金を支払ってサービスを受けるのは当たり前ではないですか?

冷蔵庫に食材がなくて、困るから買い出しに出るわけで、そこにお金を支払う事には何の違和感も持たない。

髪が伸びて困るから美容室に行くわけで、そこにお金を支払うことにも違和感なし。

でも、悩み相談、子育て相談・支援、障がい児者の相談・支援といったジャンルになると急にお金を取ることを良しとしない風潮が強まります。

別に僕がこういう仕事でお金を頂戴しているから言っているのではなくて。


行政を中心に「無料」のサービスはたくさんあります。
それはそれでいいんです。

ただ、「無料で何でもしてもらえると思ってはいけない」というところはぜひ理解していただきたいのです。

僕もそうですが、他にも子どもなり家族を支援活動を展開している人たちの多くが、「無料」にすべきか「有料」にするべきかというところで、常に葛藤をしています。
あるいは「無料でどこまでするか…」と。


そして、そういうところで葛藤をしている人たちの多くが「行政などが展開する無料サービスで対応しきれず、こぼれ落ちてしまうところをサポートしたい」と思っているのです。
もちろん僕もです。

時間にしても、内容にしても。


僕の場合、実際にお月謝を頂きながら日々の活動をしている部分があります。
お金を頂いたからには、とことんお互いに納得するまで付き合いたいし、付き合わなくてはいけないと思いますし、より良いところを目指すための努力だってしているんです。

頂いた以上のものを返したい、と思いながら。


そういうことをサポートを受ける側も汲むべきだと、思います。
厳しいとか、ひどいとか、そういうことを思う人がまだいるであろうことを承知の上で言わせていただきます。


何度でも書きますが、僕はお金を頂きながら支援をしています。
つまり今、僕と直接的に関わっている方たちは、お金を支払ってでもなんとかしたい、これまでの関わってきたところでは、足りなかった、という思いを持って来られている方が殆どです。
だからこそ、突き放すことなく関わりたいとも思うのです。

そうやって何とかしたい、と思っている人たちがいる中で「何でも無料でしてもらって当たり前」というのは、お金のやり取りをしながら支援をしたいという人にも、お金を支払ってでも支援を受けたいと思っている人にも失礼だと思うわけです。



何も必ずお金を払え、って話ではないです。
無料のサービスもあるし、あって良いとも思っています。

ただ、無料のサービス以上のことを目指している人たちに「えぇ?お金取るの?」という感覚は、自制してほしいと思います。


そういう自制が、親育て、家族育て、子ども育て、に広い意味で繋がってくると、僕自身は考えています。
本当に人が育っていく文化を作っていきたいと思っています。


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