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2016年7月29日金曜日

前向きに解釈を積み重ねることが次に繋がると信じて

今日、学習サポートに入る中で、ひらがなのなぞり書きをする子のサポートに入りました。
ちなみに初対面でした。

文字の形は認識できているけれど、文字になっていない、という段階です。

大体の形や、書くための手の動きとしては間違っていないけれど、文字にならず、収まるべきスペースにも収まらない…そんな字を書く子です。

手を添えて一緒になぞる練習をしました。

手を添えていても、突発的に動いてはみ出ることがあるし、急いで書こうとする癖があるようでした。

また、目も課題以外のところに向いたり、その場から離れようとすることもありました。

それを「学習がきらい」と捉えて無理をさせない、ということもあるのかもしれません。
その場の対応としては。

ただ、僕はそんなことをしたくないし、そんなことをしていてはサポートになりません。

僕はその様子を「本当は上手にやりたい。でも上手くできなくて自信が持てない。上手く出来ないことへの苛立ち」と捉えます。

そこで、添える手の力を少し強めて、目線が反れたときには「ちゃんと見てごらん」、その場から離れそうなときには「まだ終わってないよ。ここで終えたらまた、上手く出来ない経験しか残らないよ」と声をかけて、とにかくキレイになぞらせることを心がけました。

すると、一緒にやれるんですね。

キレイになぞれているときには、落ち着くんです。
はみ出るとやはり、離れたくなる(笑)

これはもう、「上手くやりたい」と思っているとしか、僕には思えないんですよね。

なんとかこうにか課題を終えて、最後に「出来たよね?」と確認をしました。
すると「出来た」と返してくれました。

一朝一夕にはいかないけれど、多分これを続けていけば、直に落ち着いて取り組めるようになるのでは?という手応えがありました。

「成長したい」と子どもは願っています。
そう信じながら関わりたいです。

それを後ろ向きに解釈を重ねて、課題を途中で止めてしまったら、残るのは「出来なかった」という体験だけです。

それで自信が持てるはずもありません。

自信が持てなければ、課題に向き合うのは苦痛でしかなくなります。

だから、僕はどうにかこうにか、というやり取りになっても最後までしてあげたいと思います。

これを「学習サポート」と言うべきかは分かりません。

療育的かもしれません。

でも、これで繋げていかなければ「学習」にはなりません。

ただ、学力を上げるだけではダメです。

本人の生きやすさに繋がるサポートをしなくては。

ぐるんぱの、僕の、サポートの在り方はこれしかないと思っています。

1 件のコメント:

  1. 事業所のスタッフさんから息子がお世話になった事を聞きました。
    フェイスブックでチェックしてみたら、ブログにアップされてて、声かけ等やこどもの行動に対しての捉え方・考え方、とても参考になりました。
    自身を持たせる事、とても大切な事ですよね。

    わたしはイライラしながら息子の課題を見る事が多いので、これではいけないと反省しました。

    考え方を変えて、息子と関わって行こうと思います。

    ありがとうございました!

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