「こちょこちょ」っていうのは、基本的には、されると不快になる行為です。
子どもは笑いますが、あれは楽しくて笑っているのではなく、「くすぐったい」という不快さを表す術が無くて「笑うしかない」という状態がほとんどです。
だから、「こちょこちょ」を続けられるとほとんどの子どもが終いには泣き出します。
「こちょこちょ」で遊ぼうと思ったら間の取り方とか強弱とかを考えて、「こちょこちょに頼る」のではなく、「こちょこちょを通してコミュニケーションを楽しむ」ための余裕を作らないといけません。
身体に触れ合うので、スキンシップとしては良いのですが、加減が大事なんですね。
今日はその「こちょこちょ」を学習サポートの場面で使うということを試みてみました。
宿題に乗り気でなかった小学校2年生の男の子A君。
方デイの先生から「永田先生と宿題しておいで」と言われるも「えー、面倒。後でする」とだだっ子になり始めました(笑)
永田「よーし、行こうか」
A君「えー、嫌だー、こんな人とやりたくなーい(ニヤニヤ)」
そう言いながら、僕の脇腹を指先でツンツン突いてきました。
永田「なんだってぇー?」
A君の脇腹をツンツンし返しました。
A君「あははは!『こんな人としたくない』って言ったとぉ」
ツンツン(ニヤニヤ)
永田「(今日はこれだな)言ってくれるなぁ」
今度は短くこちょこちょ。
A君「(逃げながら)しないよー!しなかったらどうする?」(ニヤニヤ)
永田「しなかったら…こうする!」
捕まえてこちょこちょ!
A君「あははは!うわー!やめろぉ!」
学習室に逃げ込む(笑)
永田「よし、やるよぉ」(さてどう来るかな?)
A君「しなかったら?」(ニヤニヤ)
永田「こう!」(こちょこちょ)
A君「しないよー(ニヤニヤ)」
僕が彼のランドセルから宿題のプリントを出しました。
するとまた、「しなかったら?(ニヤニヤ)」と聞きながらプリントを持って座り始めました。
永田「どうなると思う?(ニヤニヤ)」
A「こう!」
僕の脇腹をツンツン!
永田「分かってるやんかぁ♪こう!」
こちょこちょ
A君「わははは!…こんなん簡単やし」
と取り組み始めました。
あとはスラスラとやり終えて、「ほらー、余裕やったし」と決め台詞を吐きながら僕の脇腹を最後までツンツンしてきた。
「本当やね~」とツンツンしながら返しました。
実に嬉しそうな顔をしながら学習室を出ていってくれたのが、僕も嬉しかったです。
冒頭に書いたように「こちょこちょ」は本来不快なものだけど、スキンシップなんですね。
うまーく使えば学習サポートの手立てにだってなるんです。
今日は、僕自身の確認のための記事でした。
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