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2017年11月5日日曜日

イメージを流していく

もうかれこれ一年半、僕のもとに作文の練習に来ている子がいます。

「文章」というものが苦手な子。
書くのも読むのも。

「文字」「単語」「文節」「文」までは、しっかりと踏みしめるように捉えるのだけど、「文章」になった途端、するするとこぼしてしまいます。

流れを掴めない。
流れを作り出せない。

そんな感じです。

思考としては、とても面白いものを行っていることが見てとれます。

けれど、どこか断続的で断片的。

今までもイラストを使ったり、図を描いたりして、彼の取り組みへのサポートをしてきましたが、なかなか手応えのあるものが掴めずにいました。

それが今日、まるで今までの点が繋がったかのように、伝わって、目に見える形で(原稿用紙上に「文章」として)表れました。

もう、これは嬉しかった。

本人も驚きと喜びいっぱいの顔でした。

そこで僕のすべき事は「実感を味わってもらう」こと。

ー出来た?ー
「出来た」

ー書けたろ?ー
「うん、書けた」

ー誰が書いたんだぃ?ー
「僕が書いた」

ー驚いたかもしれんけど、それだけ書ける力があったろ?ー
「うん、あった」

ー嬉しかろう?ー
「うん」

ーいやぁ~今日は、良かったね~。気を付けて帰ってね。ー
(ニコリ)

良い顔して帰ってくれた、こんなに嬉しいことはないですね。

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