先日「彼をいら立たせているのは…?」で紹介した小学生男児Sとの続編です。
あれから1週間、僕の中でもたくさんの葛藤と検討材料が浮かんでは消え、を繰り返していました。
1週間経ち、再び彼との時間を過ごすことになったわけですが、ブログを読み返しているうちに、「ここかな?」というポイントを自分の中で感じました。
そこに留意しながら今日は学習サポートをしました。
そのポイントは「彼の声に耳を傾ける」でした。
苛立ちながら「僕の話を聞いて」という主張を散りばめていることに気付き、今日はとにかく口を挟まずに聞くことに専念しました。
それから前回、宿題にものすごい時間を要して、おやつを食べられなかったという経緯もあったので、初めに「先におやつを食べてからにしない?」と提案しました。
(今日も到着後、僕の姿を確認すると「先生!宿題するよ!」と寄ってきました)
その提案に乗ってくれて「美味しかった!」と満足気な表情になったところで学習室へ移動しました。
まぁ、移動したあともスタートするまでに道草はありましたが、気の済むまで道草を食って良いよぉ、という旨だけ伝えると反対に学習モードに入ってきました。
と言いつつ、その後も他の部屋の様子が気になっては襖を開けて聞き耳をたてたり、冬休みにしたいことを思い付いては話を始めたり…
色々ありましたが、「うん、そうかぁ」「へぇ、それは良いね」と相槌を打ち続けて待ちました。
そんな風にひたすらに彼の声を受け止めることを心がけていたら、合間にちゃんと問題を解いていくんですよね。
学習について僕は、一言も注文を出しはしないのに。
先週、読むと言うより解読に近いくらいのことをしなければならなかった文字も読めるものを書いているし!
算数の約分し忘れがあったものの、計算自体は間違いなし!←これもパッと見、?約分出来るか?と悩むような数字のものでしたし。
そして、やり終えたあとに「スゴいじゃんか」と伝えるとにんまりと笑っていました。
片付けをして学習室を出る間際「ありがとうございました。あ、それからおやつを先に食べる提案までしてくれて嬉しかったです」とな。
もちろん1週間で、彼も色々と考えてきたのでしょう。
あくまで「やり取り」。
お互いに考えて迎えた今日だったからこそだと思います。
ただ、準備と方向性が見当違いでなかったことは確認出来て良かったです。
これは僕自身の励みになりました。
僕も彼の姿に歯痒さを覚えましたが。
彼の歯痒さで、当然彼自身が一番感じていたわけです。
多分先週は、その一点が僕から抜け落ちていたんですね。
良い学びを得ました。
ありがとう、Sくん!
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