何かしらの出来事や状況を、誰かに伝えようとしたとき、話の内容は大差なくても、聞いてくれる人によって、伝えたいこと(キャッチして欲しいこと)は異なるものです。
仕事や子育て、人間関係、病気のような大変さを伴うことについての話もそうですし、楽しくて嬉しくて幸せな出来事でも同じことです。
「結婚します」という報告でさえ、伝える相手によって話し方を変えます。
例えば両親へ「結婚します」と言えば、「認めてください」とか「これから支度で迷惑かけるかもしれないけどよろしく」というものが含まれます。
恩師などへの報告となると「成長を伝えたい」というものが含まれることがあります。
友人へは「俺もついに身を固める決意をした」という意味が。
元恋人となると…「あなたより良い相手に出会えた。あなたより幸せになってみせる」なんていう嫌みを含むことだってあるかもしれません(笑)
大変な出来事にしても、話し方によって伝わり方は異なります。
「困っている」「悲しかった」「辛かった」「頑張ってみるよ!」「ただ聞いて」「私も頑張るからあなたも頑張って」…
とにかく同じ状況でも、無意識的であるにせよ、相手に伝えようとするものは変えているはずなんです。
だから、話を聞く時には「話の内容は」ということと「この人が自分に伝えたいことは」というものは分けて耳を傾ける必要があるんです。
そのことが自分の役割に繋がるのだと思います。
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