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2017年7月15日土曜日

「競争」が意味するもの

プールをしている小学5年生のM君。
最近、ちょっぴり気になっています。
そんな彼とのやり取り。

「先生、競争しよう」
何かにつけて「競争」にしたがる彼。

泳ぐときにも「競争」を通して練習したがります。
泳ぎの合間にも潜ることで「競争」したがります。
着替えの時にも。
送迎もしている子ですが、車とプールの歩いて移動する場面でも「競争」したがります。

「競争」に乗っからないと、あの手この手で誘いをかけてきます。
「タッチ」と鬼ごっこにしてみたり、「僕の方が速く着替えられるよ」と挑発らしいことをしてみたり、「先生はどのくらい速く出来る?これより速い?」と伺うようにしたり…。

彼の生活、背景を聞いている分、僕自身が「気になる」という気がしているのか…。
いや、でもそれがあるから見過ごせない、というアンテナが働いている気がしています。
待てよ…彼なりのやり取りの発展か…?
(そういう様々な疑問を持ちつつですが…一応、僕としては彼からの「サイン」として受け取ろうと思っています。)

「競争」。
文字通り競い争うもの。
相手がいないと出来ないもの。
勝ち負け(引き分けもあるけど)が着くもの。
目標が立てやすい。

場面から想像出来る、彼の言う「競争」が含み得そうな意味としてはこんなところでしょうか…。

さらに状況を細かく振り返ると、「相手がいないと出来ないもの」というところにやはり落ち着きそうではあります。

さぁ、そうだとして、僕は、彼の「相手」として何をすべきか。

乗っかるのが良しか、乗っからないのが良しか…。

僕自身の思いとしては、「競争」じゃないやり取りをしたいし、「イケイケどんどん」な感じになりがちで、その反動が彼の負担になっているという面も目にしてきた経緯もあるので、むしろブレーキを上手に使えるようになって欲しいという思いもあります。

その思いを一旦、脇に置いて「競争」というものを真っ向から受け取って、付き合う、ということをして本音に近づけるのか。

「競争」で、彼の抱える「問題」をすり替えているのであるとすれば、「競争」を外すことで本音に近づける気もしています。

乗るか、乗らないか…。

今日は、「どちらか」ということではなく、探るように乗ったり、乗らなかったりをしてみました。
薄皮を剥ぐように少しずつ、慎重に。

「何か」が出てくるとすれば、結構な本音に直面することになる予感がしますので。

乗るにしても、乗らないにしても、注意喚起行動なのは間違いないから、丁寧に対応はしていきたいと思います。

久しぶりに僕自身、大きな課題を課せられた気がしています。
「彼らしさ」に繋がるやり取りを展開していけるか、腕の振るいどころ。

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