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2016年1月4日月曜日

福袋と事前学習と映画予告

福袋、最近では買う前から中身が分かるというものもかなり増えてきていて「お得な詰め合わせ」という風向きが強いですけれども、以前は「何が入っているかはお楽しみ+値段以上のものが入っている」というものだったと思います。
この「何が入っているかはお楽しみ」というのが、ワクワク感を駆り立てたものです。
自分が必要としているもの、求めているものと完全に合致しないことも含めて福袋だったと思います。



例えば、自閉症なんかの特性として「先の見通しを立てた方がよい」ということはよく言われます。
まぁ、それって僕らにとっても同じことで先のことが見通せた方が落ち着いて物事に取り組んだり、生活してけるものです。

(知らない人に呼び集められ、個室で「しばらく待っていてください」とだけ言われて、待たされる不安を想像すればわかると思います)

基本的に、見通しは立つ方が良いから手帳を使ったりしますし、カレンダーに書き込んだりもします。


でも、一つ勘違いしてはいけないのが「見通しを立たせること=ワクワクを奪うこと」ではないということです。
福袋は「何が入っているかわからない」というのがワクワク感を生み出すと前述しました。
見通しを立たせてあげようとするあまりに、そのワクワク感まで奪わないで上げたいということです。


例えば遠足。
例えば修学旅行。

「事前学習」をすることも多いです。
見通しを立てさせるために。

ただし、それが度を越すと「ネタバレ」になってしまい、子どもがワクワク感を持てなくなってしまいます。

「こういう場所に行くからね」
「いつ行くからね」
「どうやって行くからね」

と、最低限の見通しが立つ程度で良いと思います。

それを必要以上にくどい位に重ねてしまうと、行く前から「知っている」あるいは「飽きた」という状況になりかねないと思います。

自分たちが旅行などに行くときのことを考えたらいいです。

誰かから勧められた場所へ旅行へ行く、あるいは行ったことがある人から話を聞くことなって、
「あそこは、ああいうのがあるよ」
「あれは、評判程じゃない」
「あそこは、行かなくてもいいかも」
「あれはね・・・」

あくまでその人の体験であって、自分が同じように感じるかはわからないし、聞いたところで、行ったら楽しめるというのは頭では分かっているけれど、なんかワクワク感が削がれる。

そういう経験あると思います。

映画などでも、どんな映画かは調べてから行くけれど、細かい内容まで知ってしまうとワクワク感が持てなくなります。

そういうことです。


良かれと思っての事前学習が却って、ワクワク感を削いでしまわないようにしたいものです。

「ワクワクするな」と思えるような程度で事前学習を留める、結構難しいです。


もう一つ、事前学習のし過ぎに隠れているのは「こういうこともある」ということに対応できなくなる可能性があるということです。
自分の中で完全にイメージを作り上げてしまい、違った時に、予想外のことが起こったときにパニックになるリスクが強くなることも知っておく必要があると思います。

なんでも事前に晒してしまえばいいというものではないと思います。


支援、と言っても僕がやろうとしていることは人付き合いの延長です。
目の前の子どもが、青年が、どんなに重度の障がいを持っていようが、「お互いの」気持ちを大切にしながら関わりたいと思います。

支援が「ご機嫌取り」にならないように。
支援が「型はめ」にならないように。


ワクワク感まで削いでしまうのは、僕の中では「支援者が困らないように」するための手段なんです。

ワクワクしながら関わり合いたいですよね。
誰とでも。


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