選択肢が増えたら、ということをこのブログでも言ってきましたが、「選択肢から選ばなくてはならない」という思い込みからまず脱する必要もあります。
選択肢が増えるように働きかけをしていくことも必要です。
その選択肢があることを選択者が気づけるようにすることも必要です。
考え得る限りの選択肢を用意して、検討に検討を重ねて選ぶわけです。
その時に気を付けたいのが、選択肢を用意した労力、選択肢を用意してもらったという恩…検討してもらう、あるいは検討するときにはそんなものは度外視する必要があります。
そんなものに捕らわれていては最善の選択は出来ません。
選択者は純粋に並べられた選択肢を吟味し、提案者は「こんだけ苦労したのだから」なんて厚かましいことを考えていてはいけません。
その上で、「選ばない」ということがあっても良いのです。
選択肢を提示されるという時点で受け身になっているということをまず知りましょう。
本当に提示された選択肢の中に必要なものがあるのか?
「これでいっか」なんてもったいないことしていてはいけません。
「もう、これでいいだろう」だなんて雑なことを考えていてもいけません。
何かを判断や決断、検討をする際に、良いものを得ようと思ったら絶対に受け身ではダメです。
でも選択肢を提示されるというのは受け身。
この矛盾に対抗するには、
・「選択肢を提示されることは受け身である」ということを理解してから検討に入る。
・「その中から選ばない」という自分自身の選択肢を用意してから検討に入る。
この2つを頭に入れて、受け身になりっぱなしにならず、出来る限り能動的な要素を取り入れて選択肢と向かい合うことが大切だと思います。
特に福祉とかいう分野になると「支援する側」「支援を受ける側」という関係に、注意を払っていないと上下関係に似たものが生じかねません。
そういう時に、「今ある選択肢の中から無理に選ばなくても良い」という意識をそれぞれに気兼ねなく持つことが出来るといいと思います。
生き方にしてもそうです。
「選ばない」があってもいいことをもっとたくさんの人が知るべきです。
これは突き詰めていくと平等とかそういうところまでに行く話です。
ま、平等の話はまた別の記事で。
今日はこの辺で。
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