頼れる人を作るのは大切だと思います。
自分の支えになってくれる人だとか、いざという時に動いてくれる人とか…とにかく困ったときに力になってくれる人と言う意味で。
知恵を貸してくれるという意味でも。
でも、依存関係にならないことは大切だと本当に思います。
僕の考える頼れる関係と依存関係。
それは「相手の感情を振り回さない事」と「相手の言動に感情を振り回されない事」ということが守られているか否か。
これは僕の中で、かなり大切な線引きです。
相手を振り回すほどに人に頼ろうとするのは身勝手ですよね。
反対に相手に振り回されるのもまた、依存関係だと思います。
例え、一方が振り回され、一方が振り回す、というのが固定されていたとしても、それはお互いに距離感を見誤った依存関係に他ならないと思います。
家族でも、パートナーでも、仲間でも、支援でも…
そういう時には、一度深呼吸をして距離感の測り直しをしなくてはならないと、僕自身は考えています。
人は困ったときには人に頼ることも必要で、上手に甘えることはとても大切です。
でも、それは依存関係とは違いますよね。
困ったことは「困った」と言ってこそ自律です。
でも、実際的に困っている度合い以上に相手に求めたり、自分のすべきことを放棄して相手を求めたり、相手の都合を想像できずに求めたりしだすのは、よろしくない。
そこまでくると完全に依存状態。
僕は正直、そういうの大っ嫌いです。
で、依存関係を作らないためには「依存される側」が頑張らなくてはならないと思います。
「出来ることはできる」「無理なものは無理」
と日頃からハッキリ伝えてあげることです。
でも「気が付いたらドツボにハマっていた」なんてこともありますよね?
そこから抜け出すには、やっぱり依存される側が意識的に距離を置くことが大切です。
一度依存関係に陥ると「言うべきことも言えなくなって」いることもしばしば。
それなら「言わない」「しない」という形で意思表示をするのもありだと思います。
コミュニケーションは「受け取ったら返す」というのが原則にはあります。
でも、それは健全な状態の話。
「敢えて返さない」というのも一つの手です。
投げた球が返ってこないことで、自分の中で動揺が起こるようであれば「依存していた」ことに気付くべきです。
自分の中で凛とした一本の柱を立てて、自分でやるべきことはして、守るべきものは守って。
相手に揺さぶられないような関係づくり、相手を揺さぶるようなことをしなくていい関係づくりを勧めなくてはいけません。
そういう健全な関係性の中で誰かが困ったときに集まれる者同士こそ、仲間であり、家族であり、友であり、という気がします。
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