3月から作文指導をしている子と、今日は外に出て活動しました。
作文で外?
しかも活動?
どういうこと?
そう思った方もいらっしゃることでしょう。
子ども本人も頭に大きなクエスチョンマークが浮かんでいました(笑)
僕の作文指導は、「綺麗な文章を書く」なんてのは二の次なんです。
自己表現と綺麗な文章は、必ずしもイコールではないんですね。
僕は「自分作り」のための作文をして欲しいと思っています。
「綺麗なお花」と言うのは簡単です。
「他の人にはなんともないものに自分の視点で良さを見つける」ということをして欲しいのです。
その一環として、言葉探しをするんです。
自分の気持ちや考えに出来るだけ近い言葉を探すんです。
今日は外に出て「色を探す」ということをしました。
一緒に歩きながら僕が唐突に指差しながら、「これ何色?」と尋ねるんです。
外には人工色、自然色、たくさんあるので最適です。
例えば葉っぱ。
一口に葉っぱと言っても、色は様々です。
緑の葉を伝えるにしても葉の数だけ色もあるので、あの手この手使うようにして、自分の持っている語彙を総動員して表現してもらいます。
最初のうちは良いんです。
「濃い緑」「明るい緑」という具合で。
でも、次代に一般的な形容から、少しずつ離れないと表現出来なくなってきます。
するといろんな言葉を引っ張り出してくるようになります。
一見、色とは結び付きにくい言葉も使いながら。
「すりつぶしたような」「汚れた」…
言葉から離れて、日常体験から形容するようになります。
僕はこういう作業が「自分作り」になると思っています。
机上での学習に留まらず、机上で学習していても、必要に応じて自分自身の体験を引っ張り出して、結びつけをしていくんです。
「はい、学習ですよー!」なんて日常から切り離してしまうと、「自分作り」は進みません。
いろんなものに、まみれさせるのではなく。
「個」を意識して取り組んで欲しいと思います。
学習にしても作文にしても。
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