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2020年3月24日火曜日

支援の中にアドラー心理学の勇気づけを取り入れてみる


今日は少しアドラー心理学のことについて。
少し前には、子育てに有効だということで、流行にもなり、書店でも目にする機会が増えた言葉です。

その中でも、僕が支援の中で「確かにな」と納得して取り入れている考え方があります。
それは「勇気づけ」です。
アドラー心理学は「勇気づけ」の心理学とも言われています。



例えばテストの点数のことについて褒めるとなると「〇点取った」という結果について褒めるということになります。
そうすると必然「良い点」が求められてしまいがちです。

この褒めるということももちろん意味を持つことはあります。
特別支援の中でも褒めることの大切さはよく言われます。

ですが、これだけにはしたくないと思っています。

結果だけに着目して、褒める褒めないということに偏ったコミュニケーションでは、「褒めてもらえるかな?」という評価を気にするような不安を育てることになりかねません。

そこで、物事に取り組む過程にも着目したいと思っています。

例えば、同じテストについて子どもとやり取りをするとき、「ここが今回はよく出来ていたよね?もしかしてここの勉強は頑張って練習とかしたんじゃない?」というような回答を作り上げる過程に寄り添うのです。
そうすると点数によらない、子どもの努力を「認める」ということに繋がります。
そうして、「あなたが“ここを練習する”と自分で見つけて練習したというしたことが嬉しい」とこちらの気持ちを伝えるところまで行えると良いのかな、と思います。
点数という結果ではなく、過程に着目することで、「傍にいるよ」「あなたのことを見ているよ」というメッセージにもなります。

こういうことの積み重ねで、子どもたちに「勇気づけ」を行うのです。
人との「一体感」「信頼感」「貢献感」「自己受容」ということを得ていけるのだと思います。
それは、学習場面など限定されるものではなく、様々な困難に向き合ったり克服したりするのに役立ちます。


仮にテストで0点だとしても、「こんなに難しかったのに気づいてあげられなくてごめんね」という寄り添い方も出来るわけです。
そして、次に一緒にどうしていくかということを考えていけるのではないでしょうか?



「出来た」「出来なかった」ということではなく、こちらの気持ちを伝えてみてはいかがですか?

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