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2020年3月7日土曜日

心のしなやかさを育むための3つの要素と、その充実のためのステップ


発達に偏りや特性のある子どもたちは、様々なトレーニングをしていたりサポートを受けたりしながら、スキルや経験を獲得していくことも少なくありません。

その一方で、支援やサポートを受けながらも失敗をしてしまうということがどうしてもあります。
もちろん特性ある子どもたちだけでなく、失敗をするということは誰しも経験していくものです。

こればかりは、その子理解を深めて、適切な支援やサポートと言われるものを提供していても、遭遇してしまうことはあります。


そういうときに大切なのが「心のしなやかさ」だと思うのです。

これを育むためには?というのが今回のお話です。

まず、失敗しても必要以上に情緒を取り乱さないだとか、立て直すための感情コントロールが必要です。
つぎに、人を頼るというようなライフスキルも必要でしょう。
それから、とにもかくにも経験をしていかないことには、「心のしなやかさ」を育む機会も生まれないので、チャレンジ精神が必要です。


この3つが「心のしなやかさ」を育む要素である、ということで今回は進めていきます。


この3つの要素を充実させていくために、どういうことを心掛けると良いのか?ということを順に説明していきます。


まずは、「その子に合った生活リズム」を守っていくという事です。
一般的に言われる「規則正しい生活」というものでなく、「その子に合った」というところです。
子どもの特性、ご家庭の事情、そういうものを考慮しないと、継続がこんなので、僕は「その子に合った」という表現を使います。
そして、「その子に合った」生活リズムを守ることが大切だと考えています。
これが情緒や感情のコントロールを安定することに繋がります。


次に、「誰かと一緒に、あるいは頼って成功体験を得る」ということをしていきます。
よく耳にする自分を信じる力である「自己肯定感」とは違って、「心のしなやかさ」は自分の力だけでなく、周囲のことも信じることが必要です。
ですから自分だけでなくて誰かと協力すれば上手くいく、失敗したときには支えてもらうということの経験を積むことを考えていきます。
これをすると子ども自身が自分で選択できる幅が広がっていきます。
こういうことがライフスキルを増やしていくことに繋がります。


この2つの段階を経ると、落ち着いて物事に取り組めて、自分で選択したものに取り組んでいこうというチャレンジ精神が培われます。
このチャレンジ精神で以て、様々な経験を増やし、成功を積み重ね、時には失敗をして、そこで人の助けを得ながら「心のしなやかさ」を育む良い循環が生まれると思います。



今言った順で充実を図ることが必要と思います。
生活が安定しないままでは、落ち着きません。
落ち着かないうちは、誰かと一緒に、だなんて無理です。
一人では、チャレンジ精神もそのうちにポッキリと折れてしまいかねません。


このことは、比較的日常生活で誰とでも目指せる取り組みだと思います。
本人も周囲の人も、日常生活におけるそれぞれの役割を果たすという中で実践が可能です。


そのうちに、もう少し細かく説明をすることを目指したいと思っています。

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