予め、スケジュールや行う事の内容について説明をする「事前告知」。
発達障がいを持つ人への有効な手立てとして代表的なものです。
事前に伝えて見通しを持たせる、ということで落ち着いて行動を取れたり、達成目標から反れそうになった時に指針を示すことがしやすくなります。
では、どんな場面に使えば良いのか、例を挙げてみたいと思います。
・その日の予定を説明する。
・行動や場面の切り替えのタイミングについて説明をする。
・適切な行動や不適切な行動について説明する。
・急な変更が生じるかもしれない、というような可能性を示す。
というような場面で使うことが多いと思います。
それに加えて、さらにその子の特性に合わせて、必要に応じて絵カードなどのツールと併用して行うとより効果的です。
また、二重告知という使い方も必要なケースもあるかもしれません。
「あと5分で次の活動に移ります」という告知。
それに対して、二重告知は「残り5分になったら『あと5分です』ということをお知らせします」と告知のことを告知しておくという方法です。
子どもによっては、「あと5分」という告知すら唐突であるように感じるかもしれないので、そういう伝え方も必要であることがあります。
具体的な場面をいくつか紹介しましょう。
・買い物で子どもが、予定にないものを欲しかった時にも事前に買い物で買うものを伝えておいて「さっき伝えた中にあったっけ?」という確認の仕方が可能になります。
そうすると「わがままを言わない!」と声を荒げずにやり取りをすることが出来るかもしれません。
・外出の予定があって、雨の場合には内容が変わる可能性がある、という場合にも「晴れたら予定通り。雨なら別の活動(具体的な活動)になるよ」ということは、する方も多いでしょうが、事前告知ですね。
・「タイマーが鳴ったら、次の活動に移るね」ということも事前告知です。
日常的にしている方も多いかと思いますが、手立てとして意識して使うことで、支援の引き出しになっていくことでもありますし、効果も高まります。
なんとなく使うのとは、その効果は全然違うと思います。
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