ページビューの合計

2016年12月18日日曜日

お勉強が楽しいの!

土曜日は「放課後等デイサービスえるそるむなかた」での学習サポート。
今日は「集団遊び」の予定でしたが、急遽個別の学習に変更。
数人の子どもたちと学習をしましたが、今日は小学生女子Kちゃんの学習にフォーカス!

宿題を見ることが多いのですが、今日は宿題を持ってきていなかったKちゃん。
えるそるのスタッフさんが用意してくださった「数の学習」のプリントに一緒にチャレンジしました。

1~10までの数字のなぞり書きと、その数字と対応する数だけ書かれたイラストを線で結び付けるマッチングの学習。

ここのところ、5までは宿題でも順調だったことが確認出来ていたので、問題は6以上の数です。
はてさて。

永田「今日はこのプリントを一緒にしようか」
Kちゃん「良いよー」
学習室に向かうと定位置に座りました。
もう一度「今日はこのプリントしてみよう」と声をかけると、おもむろに部屋の隅にある引き出しを開け始めました。

(ありゃ、中にある色紙を始めちゃうかな?)←最近色紙を出して折ったり、色紙に絵を描いたりすることがマイブームのKちゃんなのです。

ところが、引き出しから取り出したのは、随分前に僕が作っていた1~9の数字を書いたカードの山。
別の子の数の勉強用に引き出しにいれていました(僕自身は、そういうものを作ったことも普段は忘れていました(笑))

Kちゃん「Kちゃん、これする」
永田「そうなんだ、そしたらそれを使いながらこのプリント進めようね」

嬉しそうにテーブルの上に持ってきました。

どうやってカードを使おうか迷いましたが、なぞり書きをした後にその数字の書かれたものを山の中から探し出す、という使い方を提案してみました。

結構な枚数があったし、カード1枚1枚は3センチ四方くらいの大きさと決して大きくはないので、手先が器用とは言えないKちゃんは選び取れるかな?と。

カードは、1~9まで問題なく選びとることが出来ました。
やるなぁ。

まぁ、彼女の課題は「数字」よりも「数の概念」の方なので、カードはオマケ程度(と、自分に言い聞かせつつも、「どうかな?」と思いながら用意した負荷を難なくこなしていたので驚きました)。

プリントの数字をなぞるのも、彼女は本当に上手になりました。
数か月前は難しかった直線、曲線、縦横斜め…しっかりと筆圧を加えながら書けるようになってきました。

次は数字とイラストのマッチング。
動物が小さく描かれていて、動物を数えてその数と数字を結び付ける問題です。

Kちゃん「いぃち、にぃい、さぁん、しいぃ、ご!」

5までの学習の中で、抑揚を付けて数を数える癖のようなものがある可愛らしい声がたまらんのです。

ただ、この抑揚が落とし穴になっています。

5で区切りが出来てしまうんですね。
6以上にいきにくいんです。
イラストも5で一まとめみたいになっていて、規則正しく並べられています。
1列目に5まで、2列目には6以上…文章で表そうとすると難しいな…
。。。。。
。。。。。

こんな具合です。

すると、Kちゃんの数え方だと2列目はまた1に戻りたくなっちゃうんですね。

何回かやり取りして、「ご!」と彼女が数えた後に、2列目の1つ目を示しながら「ろく」と言い添えるとまた続きから数えられるのですが、彼女に任せるとどうしても1に戻ってしまいます。

すると、同室にいたえるそるのF先生が途中で彼女に合わせて「ごぉお」と、抑揚を付けて声かけをくださいました。

Kちゃん「ごぉお、ろぉく…」

数えられた。

なるほど。
抑揚を取るか?と半ば考えていたので、抑揚を活かす、というのは僕の見落としでした(笑)
ありがとうございました。

そんなやり取りをしながらプリントを無事に終えました。

お姉ちゃんになりたい、でもまだ甘えたい。

そんな想いをいっぱい抱えているKちゃん。
着実に階段を上っています。

苦戦しているかな?と思い、手伝おうかとすると、「いぃい!Kちゃん、自分でするの」と自己主張もしっかりしてきます。
本当に困ったら、「教えて下さい」も言えるようになってきました。
素敵なお姉ちゃんです。

その一方で、気持ちが途切れたら、途中で突っつき合いっこ、みたいな遊びも入れながら、という場面もあります。

そうやって、お姉ちゃんになるのが楽しい!と感じてくれるような場を、時間を作っていきたいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿