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2016年12月22日木曜日

感情を追いかけられるか?

今日はK君との作文。
彼とは一回90分という枠で、レッスンを続けてきています。
90分、本人の希望もあって最初は60分だったものを延ばしてやっています。

ただ、90分書き続けるなんて大変な話です。
なので、彼との作文では随分会話(8割僕が喋っている気もしますが(笑))をします。
あるいはワークみたいなこともしてみます。
遊びもいれます。

それらを全部含めて作文指導です。

彼の課題は感情を表現すること。
例えば「楽しい」ということも「楽しさ」ということも、なかなか文章に表れてきません。

凄く敏感で、繊細で、鋭くて…人の様子はよく見ているけれど、自分の感情については、上手に追いかけられていない気がしています。

なので、今日はお喋りしているところから、急にこちょこちょ!と、いじってみました(笑)

で、「話しているときから、こちょこちょ急にされて、どうだった?」と投げ掛けてみました。
「暑くなった」と。

うーん…状況の変化に近い表現だ。

永田「どんな感じがした?」
K君「驚いた」

うん、ちょっと近づいた。

これをアレンジも入れながら20分、似たような事を繰り返しました。

永田「どんな感じ?」
K君「また来るなと、ドキドキした」

永田 「どんな感じ?」
K君「ほら、きたー!って。」

永田「どんな感じ?」
K君「ちょっと疲れてきた(笑)」

永田「どんな感じ?」
K君「まだやる?って」

似たようなやり取りを繰り返していくうちに、気持ちが移り変わる感覚を感じ取ってくれたらな、と思ってしてみました。

たったこれだけでも、毎回感じ方は違うんです。
それを自分の口で、声で確認させる。

自分がどんな風に感じているのか知るために、自分にベクトルを向けるために。

…正直効果がどれ程のものかは分かりません(笑)
ただ、彼は同じことの繰り返しでも毎回感じ方が違うというのに気がついて驚いたみたいでした。

彼に限った話ではなく、子どもは周囲に気を使い、大人は自分の事にいっぱいになっている、そんな傾向がある気がします。

子どもたちには、子どものうちに自分に注意深くなれる技術を身に付けてほしいと思います。

自分に共感する。
作文の基本。
いえ、自分らしくいる基本。

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