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2016年12月9日金曜日

今日のEちゃんとのプール指導

まだまだ実践の記録の仕方が、どんな方法がいいのか定まらないですが、今日はプールの時間を一通り追いかけてやり取りを残していくことにします。
今日は読んでも面白いかは別に、本当に自分の記録。


プール前で生徒と待ち合わせをして、顔を合わせたら、「にこっ」とした表情を見せてくれるEちゃん。

前回は僕との初プールで戸惑いもある様子でしたが、今日は少し安心感のある表情で来てくれました。
ピョンピョンと少し跳ねるようにして歩く彼女。
楽しみにしてくれていたのが伝わってきます。

受付でお母さんがチケットを購入する間、窓ガラス越しに泳いでいる人たちをキラキラした目で見ていました。
前回はソワソワと歩き回っていたのが、「お母さんがチケット買っている間待とうね」と声掛けだけで、じっと待つことも出来ていて、たった一度だったけれどすっかり流れを覚えている様子で、こちらも安心しました。


お母さんの表情も前回よりかずっと柔らかでした。
僕と彼女のプールがどんな風に展開されるか見通しもあるからでしょう。


当然異性なんで更衣室は別。
「着替えておいで、プールでこの前みたいに待っているからね」
と、彼女の後姿に声を掛けたら、手首だけピクンとあげて返事をしてくれました。
これだって立派なコミュニケーションですよね?
「目を見なきゃ」なんてことにこだわる必要もなくて。


着替え終えて、プール室で合流したら、まずは体操。
模倣の上手な子なので僕と鏡合わせのようにしてポーズを取ってストレッチをします。

「1・2・3・4・5・6・7・8・9・10」
こちらが数える間、姿勢を維持してもらうんですが、10まではもう少し。
「6」くらいで次に止めようとしちゃいますが、「あれあれ~」「まだまだ~」と声を掛けたら「てへっ」というような感じで笑いかけてくるんです。
これがたまらなく可愛い♪

ここも前回は必ず、手をつなぐなど、体の一部が触れ合うくらいの距離感でないと指示が通らなかったのですが、今日はジェスチャーと声掛けで向かい合って1メートルくらいの距離感でもオーケー!

ふむふむ、君の実力はそうだよね、むしろまだ本当は取れるよね。
プールが楽しみになってきました。

体操を終えたら、自分でビート板を一枚取って、歩いて移動、入水。
スムーズでした。


今日のプログラムは、前回同様ビート板を使ってのバタ足と、頭の後ろにビート板を構えて背泳ぎの入り口。

前回の内容がどれだけ彼女の中に残っているのかまずは確認。

僕はバタ足のことを「ビート板キック」と言っているので、「ビート板キックから行くよ」と声を掛けると、ビート板を手に取り構えました。
「よーいドン」でピョンとビート板に乗っかる!
(よし…)
ピョン、ピョン…
(おっと)

やることは把握しているけれど、体の使い方を少し忘れている感じ。
どうしても足が水面まで上がらない様子。

へその下あたりをグッと押し上げて足を水面近くまで持ち上げてサポート、「足、パンパンパンパン」と声掛け。
数回足の甲で水を叩いたら感覚を思い出したのか、動き始めました。

「パンパン…」自分でも掛け声を出して、(私、出来てるよね?)と表情で訴えかけてくるから「うん、出来ているよ」と返すと(大丈夫)とまた表情で返してくれるので、少しずつ距離を取ってみました。

途中で足を着いてしまうけれど、「戻して」「足」「続けて」などの声掛けで立て直すことも出来ていました。

25メートル泳いだら、しっかりと「タッチ」と壁をタッチしてゴールを確認。
折り返しも同様。


続いて背泳ぎ。
「1(ビート板を両手で握る)・2(ビート板を頭の後ろに持ってくる)・3(足を床から話して仰向けで浮かぶ)」
しっかりと覚えていました。

浮かんだら足を交互にしっかり動かせていました。

ビート板を少し持って、方向修正程度のお手伝い。

これもやはり10メートル弱くらいごとに立ってしまっていました。
ただ、背泳ぎの場合、残りの距離が目で確認できないからしばらくは仕方ないんですよね。
立ちあがった都度、進行方向の残りの距離を確認してあげます。
この確認で距離感を覚えていきます。

今日はちょっと、僕が欲張ってしまった感じはありますが…
あまりに背泳ぎが順調なので、2回目の背泳ぎでビート板を頭の上に移動して、それでもまだまだ余裕があったので、ついにビート板を外して、僕の手に変えてしまいました(笑)

さすがに、少し慎重になったけれど、出来ている喜びを彼女自身が感じられているようで良かった。

途中、水が目に入ったときに、立ち上がって、僕のゴーグルを指さす仕草をしたので掛けてみるか、尋ねると手に取って目に当てていました。

掛けるところまではいけなかったけれど…僕のゴーグルがレンズに色が入っているし、競技用にも使われるタイプで締め付けも強いので、着用は難しいんですよね、多分。

まさか、こんなところまで一気にステップアップできると思わなかったから用意してなかったんですよね…ごめん、先生の準備不足でした。


今日の様子から、レンズは透明が良かろうと。
それから、締め付け間に関しては、極端でなければ大丈夫と思われるので、スクールスイミング用で良い気がします。
ケースも彼女が自分で開閉できる分かりやすいものが良いな…

近々探してくるからね。


「出来た?」と聞くと「出来た」(発語は明瞭ではないけれど)自分の声で確認も出来ました。
(半分は強制的に言わせるんですけれどね(笑))

出来たことを自分で確認することはとても大切です。
出来たことに本人が驚いて、それで終わってしまうと意外と残らないんですよね、成功体験として。
人に認められるのと同じくらいに、自分で自分の「出来た」を認めてあげるのが一番。


初見の見立てよりもずっと力を持っている子だということが良く分かった1時間。

(これでいい?)という確認が多いように感じる。
「大丈夫」「出来ているよ」と返して、自信につなげてあげたい。
そうすると、「一人で広がる世界」「彼女が自分自身で獲得していく世界」というものにつなげて上げられるかも。


他の人がやっているものを示して、「お手本」として認識も出来ている様子。
指さしで示した、離れた目的地点までしっかりと泳ぎ切る力もある。

器用で、定着は早いから、しっかりと段階を見定めて「退屈させない」ハードルを用意していくことが一番、彼女の力を引き出せるかな。

周囲の人の認識も早かった。
早速「先週よりも上達しているね」と声掛けいただいた。
Eちゃんにも、その言葉は必ず届いていると思う。
あの安心しきった顔。



今は、ビート板キックと背泳ぎの2種類だから良いけれど、今後泳法が増えたらカードが必要かどうか…まぁ、彼女に限って言えば、今のやりとりの積み重ねで、恐らく泳法が増えても意思疎通に不自由はないだろうけれど…あった方がハッキリするよな、多分。



施設側が、道具の持ち込みを容認するキャパがあるか…

プールの利用者、係員、ともっと仲良くなっていく。
これは僕自身の課題。


今日は入水時間45分程度、500メートル(10往復)のやり取り。

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