今日はOちゃんとのプール。
彼女とは、今日で4回目。
順調にやり取りを重ねられていると思っています。
僕にはOちゃんが、ものすごいがんばり屋に映っています。
僕の話も耳だけじゃなくて五感を思い切り働かせて理解しようとしている、そんな感じです。
そんな彼女だから、比較的泳ぎに関しても覚えるのが早いですし、1週間あるいは2週間という時間が空いても、前回のレッスンでやったことをしっかりと頭も身体も忘れずにいて、積み重ねも出来ています。
ただ1つ、プールの事で言うと初回から感じていたけれど、同じ事を続けるということが課題かな、という節がありました。
そこで今日は意識的に「ゆっくりで良いから続けてね」ということを言ってみました。
するとゆっくり続けられます。
ところが「もう少し!最後までがんばれー」と声をかけると、ばた足がバーッ!と速くなってしまうんです。
永田「Oちゃん、最後まで同じ事を続けてね、ゆっくりで良いから」
Oちゃん「うん」
で、また同じやり取りになります。
なるほど。
「頑張って」いるな。
永田「Oちゃん、先生の言う『頑張って』は同じ事を続けることだから、速くなくても、力を入れなくても良いからね」
Oちゃん「速くなくてもいいとー?」
永田「うん、速くなくて良いとよ。同じ事を続けるのが、上手になる近道だよー」
Oちゃん「ふーん…」
そう言うと、すこーし続けられる距離が延びました。
子どもたちは、大人から、友達から「頑張れ」って言われることも多いです。
でも実はその「頑張れ」っていう言葉自体が「どうするのか」を具体的に示してくれるものではありません。
だから、頼りにやるのはイメージになってしまうんです。
「頑張れ」「頑張る」という言葉にセットになる画がありませんか?
力こぶをモリッとしている画ですか?
汗をかきながらせっせと作業をする画ですか?
歯を喰いしばりながら走る画ですか?
いろいろあると思います。
それが、その人の「頑張り方」に繋がっているように思います。
Oちゃんにとっては(少なくともプールという場面に於いては)、「頑張る」=「速くする」ことだったように見えます。
傾向として、のんびり屋さんは「頑張る=速くする」と思っている人が多いと思います。
力を入れるのが苦手な人は「頑張る=力強く」と思っている人が多いと思います。
極端な言い方かもしれないけれど「頑張る」が「苦手なところを隠す」ような捉え方をしている子が多いんです。
それは「頑張れ」という言葉を掛けたくなるのが、苦手な事に取り組んでいるときだからなのかもしれません。
「頑張れ」という応援の言葉も気をつけて使いたいものです。
僕はプールであったり、学習であったり、子どもたちと同じ事を通して継続的に関わっていくことがほとんどです。
なので「頑張るは、続けること」というスタンスで伝えるようにしています。
僕自身もそういう意識で、仕事を「頑張って」いきます。
どういう意味で言葉を使うか、その擦り合わせを行うことが足並みを揃えることに繋がります。
さ、擦り合わせも少しずつ進んできて、今後ますます楽しみです。
それから擦り合わせと言えば。
Oちゃんは、更衣の大学生サポーターの先生とも「りさ先生」と呼ぶほどに仲良くなってくれています。
呼吸も前回よりか合ってきて、スムーズに更衣が出来ていました。
するとプール内での過ごせる時間も長くなってきます。
更衣も1つ、やり取りです。
更衣自体を見なくても、上手に関わってくれているのが伝わってきます。
りさ先生も今週もありがとうございました。
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