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2016年12月8日木曜日

実践を残す

今回の記事から不定期になるとは思いますが、実践の記録的記事も上げていきたいと思います。
とある、先生からのアドバイスで、チャレンジしてみることに。
これが必ず僕の先に役立つ、と励まされまして。
ということで、ちょうど今日は面白いやり取りがあったので。

今日の午後イチ、小学校男児との作文の時間でした。

彼との時間は2回目。

「自己表現が苦手で、集団生活での躓きがある」というのが、元々の保護者からの主訴。

前回は自己紹介的な作文に取り組みました。

子「書くのはちょっと…」
と自信無さげ。

ほう、書くのでなければ?

永田「じゃあ、少しあなたの好きなこととか、得意なことから聞かせてよ」と切り返してみる。

すんなり「いいよ」と。

そこから、堰を切ったように話始めました。

相づちを打ちながら、「それで?」「それから?」と話の合間に問いかけを入れると、具体的な質問でないものにも、自分で組み立てて話をしてくれました。
いえ、むしろブレーキが外れてしまったように、止まらない感じでした。

2回目の今日は前回のやり取りを承けて、お気に入りのオモチャ持参。
それについてひとしきり説明をしていくんです。
質問せずとも。
相づちだけで。

受容されている、という実感を欲しているように見えるので、まずは溜まった膿を出すことから。
そう思ったので、聞き役に徹します。

書くのは二の次でOK、そのくらいの気持ちで。

話を聞いているうちに、ある1つの話題を避けるように話しているという輪郭が見えてきました。
(ここでは内容は控えますが)

喋りまくるのに、(お、避けている話題に触れるかな?)と思ったらうまーく避けるんです。

そこを包むように聞き出すこと、丁寧に紐解くことが必要で、後々は、その事に触れてもなんとも無いようになることを目指さなくてはいけないのだと思います。

これが、彼の集団生活の上での課題に繋がる気がしています。

それから、保護者の主訴に話を戻すと「自己表現が苦手」なことは無い、というのが今のところの僕の見解。

話の内容、話し方、表情、身ぶり手振り…とても上手に自分の内面を伝えてきます。

永田「上手に話できるじゃない、話すようにして書いてごらん」

子「書くのは…ちょっと…」
永田「なんで?とても上手に話せたじゃん」
子「書くのは大変(ボソッ)」

ここです。
多分。

「自己表現が苦手」なように映るのはここが原因。
経験を作ってあげなくては。

大変さが先立って、やり通した経験が少ないように感じました。

少しずつ遊びのなかでやり通す練習を入れていきたいところ。

行動と習慣、この定着を目指すことが、こちらの目標か。

4 件のコメント:

  1. 師匠が何かコメントを書くと思っていましたがないようなのでちょっと(?)だけ(^^;笑)

    永田さんが丁寧にその子の気持ちを汲み取ろうとする姿勢がとっても素敵でそれもあって「堰を切ったように話し」「書くのは大変」なんて心を開いてくれたんだろうなーなんて思います^^

    『話す力』はあるけれど、「(避けている話題について)話す」には、きっと彼の中でハードルが高く、思い切りがいることなのでしょう。

    思い切って…絶対に揺れることはなく安心して踏めるような地面を彼の心の中に育めたら話してくれるのかなーなんて思いました^^

    その地面が
    1.「話し手もいいと思える安心できる人」
    2.「踏み込んでも大丈夫だと安心できる程の確かな手(足)応え」
    の2つがあるように思います。

    また、「書くのが苦手」について…

    ➀.これまでの経験上、失敗を繰り返してしまったことで苦手意識を持っている。
    ②.そもそも本人の特性として苦手である。

    の2点が考えられるような気がします。

    私なんて指先の力の入れ具合がうまくいかず、鉛筆やペンで書くと2,3分で指がつりそうになるし字は汚くて読めなくなるし…それに加えて、頭の中だけで論理的に文章を構築する力や情報を保持する力(ワーキングメモリー)弱いので、ただ指をポンと打つだけでよく、目(視覚)で全体を見渡せて、見渡しながら容易に修正が利くパソコンがないとこんな文章は書けません(笑)

    もし、②に関してなんらかの特性があるのならそれに合わせた教具を使うことで「話し言葉」のように滑らかな「書き言葉」が書けて、「先生、あのね…」「〇〇さん、あのね…」と話したいことや伝えたいことが書けるようになって、書き言葉を通した人とのやり取り(コミュニケーション)が嬉しくてたまらなくなるのかなーなんて思いました^^

    以上の4点をまとめると…

    なんか色々具体的なねらいや支援が思いつきそうです^^

    まぁたかだか学童保育支援員の独り言だと思ってください^^;

    なんか偉そうにすいませんん^^;

    実践記録も、実践そのものも楽しみにしていますね(o^^o)

    あっ、彼にかけた具体的な言葉がとーっても気になって仕方ないので、書ける範囲で教えていただけると、今後の私の言葉かけの学びになりますのでぜひよろしくお願い致しますm(_ _)m

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    1. ありがとうございます。
      彼の抱える特性としては、作文自体に影響を与えそうなものはまだ見えてきていません。ただ、仰るように、失敗経験が足かせになっていることは確かだと思います。原稿用紙に書く文字も小さく、早く、薄く書こうとします。自由帳を渡すと同じ子の字とは思えない力強い筆圧で落書きしたり、絵を描いたりします。
      「書くのが大変」という言い方をしていますが、僕には自分の思考に自信が持てず、「(自分の考えを)書くのが大変」というように聞こえてきます。

      支援というよりケアに近いかかわりが必要かも、とも思っています。
      まずは「安心できる人」を目指すことから取り組んでいきたいと思います。

      こうやって意見を頂けると、振り返りの視点も変わって、自分自身ワクワクします。
      よろしくお願いします!

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    2. それから言葉かけでしたね、うっかり「公開」ボタンを押してしまいました(笑)

      この日は本当に特別な言葉は選んだつもりはありませんでした。ただ、一つ「僕はもっともっとあなたのことを知りたい」という意志を伝えたかったので、相槌は意識的に打っていました。「ふーん」「そうなんだ」「それから?」と、少し距離感を取れるような相槌を選びました。「僕」と「先生」の境界がはっきりして、受け止めてくれる人がいるという実感を持ってほしかったので。
      あとは、こういうタイプの子の時には、声色も少しトーンを落とします。(僕は成人男性の中では地声が高めだと自覚しているので特に。)

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  2. ご丁寧な返信ありがとうございます^^

    かなり色んな気持ちがこもっていたんですねー^^

    「僕はもっともっとあなたのことを知りたい!」なんてまるで恋人のようです♡子どもは嬉しいでしょうねー╰(*´︶`*)╯

    (ちゃんとした)実践記録を書く時に、「僕は〜」なんて、その場面でのそのような支援者の「気持ち」や「思い」が書かれていると、読み手も支援の意図がわかりやすいし、なおかつ読み手も気持ちが入って...なんか応援したくなるし読んでて楽しくなるのかなーなんて思います^^

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