先週まで飛ぶ鳥落とす勢いで、ステップアップをしてきているEちゃんのプール。
今日で3回目。
今日はゴーグルも用意してみました。
今の彼女の力、段階がそろそろ見えてくる頃じゃないかな~と、思いながら僕もプールに臨みました。
まず、今日最初に目を惹いたのが「車を降りてからプールまで歩く姿」です。
ピョンピョンと嬉しそうに小さく跳ねながら歩いてきた前回。
今日はどんな感じかな~と、思って待っていたら、今日は顔にはワクワクしているような笑顔がいっぱいでしたが、歩き方はものすごい落ち着いてゆったりとお母さんの傍を歩いてきました。
堂々としているというか…地に足を着いている、そんな言葉がピッタリという雰囲気で現れました。
うん、「目新しいもの」という段階を越えましたな。
ここからがやり取りの始まりです。
受付でチケットを買う流れもすっかり定着したようで、お母さんがチケットを買ってくれている間には館のパンフレットを手に取って眺めて待つことが出来ていました。
別にハマるという感じでもなく、ちょっと声をかけるだけで、パンフレットを元の場所に戻して、ロッカーキーの受け渡しもスムーズに出来ました。
流れがすっかり分かっているEちゃんは、直ぐに更衣室に向かおうとしました。
永田「Eちゃん、ちょっと待って。コレ、今日から使っていくからね」
ゴーグルを出して見せました。
興味を少し示すけど、顔には「?マーク」。
ゴーグルを顔に近づけたら払い除けようとしました。
永田「中で着けようね、そしたら着替えておいで」
ここで何の抵抗も無ければ、そのまま更衣室に持っていって貰って、着けるところまでしてきてもらおうと思いましたが、着けるのはこちらの仕事と判断。
入水してから。
着替えを済ませてプール室で合流。
…と思いきやお母さんだけ出てきちゃって「あれ?」と。
更衣室内ではぐれた様子。
(後で聞けば、他の利用客が声をかけてくれて、お母さんと話している間に離れていて、更衣室内を歩いていたとの事。問題無し。ちゃんと待っていられたんだね)
無事に合流して、体操(体操の前にビート板を取ろうとする。ハリキリ過ぎだぜぃ♪)
体操も一通り覚えて、今日は10数える間も姿勢保持が出来ました。
次の課題は「手足ブラブラ」かな。
これ、力を抜くのって難しいんですよね。
ついつい「手足を動かす」だけになっちゃうんです。
さて、いざ入水。
直ぐにスタートしようとするEちゃんに「コレ、つけてごらん」と声をかけながらゴーグルを頭に近づけたら(何?)って感じで見上げてきました。
永田「同じだよ」(僕自身のゴーグルを指差しながら)
そしたら、頭に着けることに納得してくれたみたいです。
第一段階クリア。
ビート板キックから。
もう「パンパン」という声かけも要らないくらいに続けられるようになってきました(さすがに25メートルまではいかないけど、3分の1くらいは続けられます)。
前回は2メートルくらいごとに手を構えてスモールゴールを作っていましたが、ぐんと距離が延びました。
数メートル先で待つ僕を意識してしっかりとゴールを目指して泳げていました。
今は正面で構えてゴールを用意しているから、もう少ししたら斜め方向にゴールを用意してみようと思います。
そうなったときに、一旦足を着いて方向転換するのか、泳いだまま方向転換出来るのか、あるいはゴールが意識できなくなって真っ直ぐ泳ぐのか…泳げれば良いっちゃ良いんですけど、この「斜め」というのが、僕のプールでは大切。
これが後々「他の人がいたら避けながら泳ぐ」に繋がるんですよ。
さ、次はゴーグル第二段階。
背泳ぎです。
頭にあるゴーグルを下ろして目にかけます。
永田「Eちゃん、ゴーグルをかけてみよう」(まずは僕がかけて見せる)
頭上のゴーグルを下ろしてあげると、目をパチパチさせていました。
永田「ほら、みんな一緒」(ゴーグルをかけて泳いでいる人たちを指で示して)
直に「これをかけて泳ぐ」ということが結び付いたみたいです。
いざ出発!
目もしっかり開けて、仰向けになって…しっかり覚えていてくれました。
そして今日はゴーグルを着けて目に水が入らなくなったから、少しずつ手を回します!
かーなーり、背泳ぎらしくなってきます。
永田「1(右手を上げる)2(左手を上げる)」
(「右、左」だと泳いでいる間に考えちゃってリズムが取れなくなることがあるんですよね)
これで「1」が右手、「2」が左手と認知してくれたらクロールも同じ掛け声でいけるようになるんです。
上手に出来ました!
Eちゃん「で(き)た」
2週間「出来た」と自分で出来たことを確認してきた成果が出てきました♪
まだ反射的に言っているだけかもしれないけど、自分の声で自分の耳に「出来た」を伝えることはとても大切。
いよいよ今日の最難関。
顔つけビート板キック。
ゴーグルをかけて顔を水に浸ける訳ですが、水がかかるのと、水に向かうのは段違いに勇気が要ります。
最初に横について「ブクブク」としてみせました。
Eちゃん「あー!!」(そんなの無理だよー!)
ブクブク…
Eちゃん「ママー」(どうしたら良いのー?)(見学ルームを見ながら)
ブクブク…
口を強ばらせるも水には浸けられず…
作戦変更!
正面に立ち直して「バタバタ!」と声をかけました。
出来ている感を味わえているビート板キックをすることを意識させます。
そして、指で水面を指差しながら僕も短時間ブクブクをしてみせる。
掛け声はあくまでバタバタ。
ブクブクは別にしなくても良いよーくらいに。
これが成功!
鼻の下まで水に浸けることが出来ました。
しばらくココですね。
ようやく彼女のドッキドキを見られました。
少しずつ数回をかけて水に顔を浸けられるようになることを目指します。
ドッキドキでも以上のメニューを3クールしましたから、大したものです。
ゴーグルって、ちょっとかけただけでも見える世界が別世界になるんですよね。
締め付け感もあるし。
泳げる前にはメリットが見えないんですよね。
少しでも世界が変わらないように、レンズは透明。
締め付け感も直ぐに変えられるようなバンドのもの。
ケースもEちゃんが扱いやすい形状のもの。
そういうものを選んできました。
今日は「こいつ(ゴーグル)のせいでビビったぁ!」が数回あるいは十数回後には「これのお陰で水に潜れる」と結び付けば良し!
プールに引率してくるお母さんの顔もすっかり解れたし、お姉ちゃんも楽しそうに眺めてくれるし、このレッスンが家族の結び付きを強く出来れば嬉しいです。
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