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2016年12月12日月曜日

講演会のおさらい

昨日の講演会に行けなかった、話を聞きたかった、という嬉しい言葉を頂いたので、どんな話をしたのか大まかに掻い摘んで書いてみたいと思います。




学習の目的は「居場所」「存在感」を獲得すること。

昨日の講演会で最初にお話をさせていただいたことです。
ある小学校高学年の子とのやり取りを引き合いに出して、学習の目的は「居場所」や「存在感」を獲得していくということに結び付けて話をさせていただきました。

学齢期の子どもたちにとって、学校というのは大人で言うところの職場のような位置づけになるわけです。

つまり「頑張りたい場」「頑張る場」である、と。


特別支援と言われるようなフィールドに身を置いていると、支援の方針として「無理をさせない」ということが挙げられがちです。
支援の在り方として、それもアリだと僕も思います。
状況によっては。

だけど「無理をさせない」ことと「負荷を与えなくていい」ということは全く別ものです。

負荷や課題に向き合って、取り組んで、乗り越えて、達成感や充実感を味わうということもとても大切な体験です。

そこを端から「無理しなくていいよ」と言われてしまうと、自分の存在感なんて感じることが出来ない、いてもいなくても同じ幽霊的存在のように感じられてしまうんです。


冒頭、そういうお話を僕の経験を交えてお話しました。



次に、スケジューリングについて。
スケジューリングのメリットデメリットを考えてみてください、という話。
それに伴って支援の方策を講じるときにはメリットとデメリットを一旦考えてみてください、という投げかけをさせていただきました。

「その子に応じて」という部分の話です。

支援を考える際には「障がいの特性」と「その子が持つ個性」とは分けて考える必要がある。
障がい特性と個性、それぞれの場面でどちらが優位に表出しているのかを見極めてから働きかけを考えていく必要があります。

そういうお話です。



続いて、ご褒美と罰の話をさせていただきました。
「ご褒美」と「子どもを動かすためのエサ」は違います、という話と、「罰」ではなく。「学び」の機会を、と言う話。

ご褒美と課題が本当に結びついているのか?
罰によって、委縮するだけになっていないか?

良い行動を認めて、不適切な行動は弱めていくためには、このさじ加減が大切です。



その後に「こんなことをしています」という事例をいくつか紹介させていただきました。


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