新学期がスタートして、子どもたちには早くも宿題が出され始めています。
放課後等デイサービスで学習サポートをしていると、いろんな子の宿題を目にします。
今日は宿題と一生懸命向き合おうとするD君の話です。
算数が苦手なD君。
今日は宿題に、二桁の足し算の筆算が出されていました。
一桁の足し算も指を使ってしているし、それでも間違うことのある彼にとって、それはそれはハードルの高い宿題な訳です。
D君「僕の宿題だから口出ししないでね」
苦手なのを自覚していて、見られるのが嫌なんですよね。
強気な言葉で包んではいますが、目はオドオドしてて…
「わかった、何か困ったら呼んでね」と言っても「呼ばないよー」と。
でも、やってるうちに「なんだよ!」「くっそー」「これでいいや」と、腹を立てたり投げやりになったりしています。
僕に背中を向けながらしていて、時折チラチラとこちらを見て、目が合うと「大丈夫、大丈夫」と。
頑張り屋さんだな~。
15分くらい頑張ったでしょうか?
D君「先生、これ全部違う?」
こう尋ねてきました。
子どもにこういう言葉を言わせるような家庭学習は個人的にはアカンと思います。
どう?出来てる?っていう質問とは本質的に違う質問です。
うん…全部間違っているねぇ。
D君「教えて下さい」
もう涙目です。
よし、1つずつ一緒にやろうか。
まずは一の位から計算する、というそこから伝える必要がありました。
やり方を伝えながら少しずつ僕の手を離れて、なんとか最後の一問は自力で解けました。
やり終えたときの嬉しそうな表情。
D君「これで遊べる!永田先生くん助かったよ」
満面の笑みで学習室を出ていきました。
宿題、もちろん「よっしゃー宿題出た!」と喜ぶ子はほとんどいないでしょうが…
せっかくの放課後、せっかくの余暇の時間、せっかくの自由な時間に、子どもが傷つくようなことがないようには、サポートをしていきたいものです。
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