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2017年4月13日木曜日

自己の存在感で満たしてあげたい

新二年生の男の子と新五年生の男の子とのやり取りから。

二人の立場は完全に逆転してしまっているように見えます。
(潜在的な部分では決して逆転している訳ではない気もします)
二人の抱える課題?が妙な噛み合い方をしてしまっているだけなのかもしれません。

二年生「ねぇ、これ持っとって」
五年生「えー」
二年生「良いけん、持っとって」

そう言って二年生が押し付けたのは、自分の靴。
周りの子が裸足で歩いて楽しそうにしているのに釣られて、靴を脱いだようです。
また、ぬかるみに入った直後で、物凄い汚れた靴です。
でも、五年生は断りきれず手を出して受け取ってしまいました。

二年生「絶対持っとけよー」
と走っていってしまいました。
五年生「…はぁ」

3分もしたら二年生が戻ってきました。
どうやら裸足が痛かった様子(笑)

二年生「靴!早く返してって」
そう言って靴を五年生の手から取ろうとします。

五年生「こういう時は何て言うと?」

(お!いいぞ)

二年生「はよ!痛いんやけん、早く返して!」
再度靴を要求して、奪い取るような形になりかけて、永田がストップを掛けました。

永田「いやいや、その言い方はあんまりやない?…云々。」

二年生には、ものの頼み方と、その後のやり取りを考えてごらんという話を。
五年生には、自分の立場を守るための話を。

今日の場面では、こういう話になりましたが、課題の根っこは別のところにあるから、都度の積み重ねから気付きを得てほしいところです。
なんとなくにでも。

二年生は、このやり取りを通して、大人を巻き込みたいのかな?という気配があります。
僕の話の時には、口では反発するような言葉を言いますが、目はじっとこちらを向いています。
話が終わった1分後には満面の笑みで道端に発見した花について語りかけてきます。

五年生は、自分の立場を投げてでも、側に人がいてくれる状況を望み、作ろうとしている節があります。
必要以上に大きな声でやめて!と連呼し、まるで「僕はここにいます!」というかのように。

子どもたちの課題であり、これは周りの大人の課題でもあるのかもしれません。

彼らが行動や反応で埋めようとする穴を、大人が如何にして満たしてあげるのか。

その満たしてあげるモノさえ決まれば関わりの方向性は決まるのだと思います。

そうする、のには理由があるんです。
間違いなく。

僕個人のスタンスとしては、この子らの存在感を満たしてあげたい。
その為の方策を考えていきます。

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