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2017年12月21日木曜日

意欲の源を育てていく、しなやかさを育てていく

僕はプールにせよ、学習にせよ指導的立場を取りながら子どもたちと関わることが多いです。
その中で「泳げるようになった」とか「文字が書けるようになった」という風なことを子どもたちと共に喜びを分かち合うことはあります。
でも、「○○が出来るようになった」というような事だけに焦点を当てることのないようには気を付けています。

そこに焦点を当ててしまうと前進することにこだわってしまいそうな気がするからです。

前進することが成長ではないと思うのです。
時には今の姿をたんと味わうことが必要なのです。

今の姿を味わっていく中で時折顔を出す「挑戦したい」という思いを汲み取って、その時にちょっとしたハードルを用意してあげて、「乗り越える」という体験をさせてあげることが大切だと思います。

そうして子ども自身が成長したり乗り越えたりすることへの喜びに気づけるようにしていくことが大人としては、支援者としては必要だと思えてなりません。


「出来るようになる」ということは「まだ出来ないことへの挑戦」ですから、とっても大きなパワーが必要なのだと思います。
だから子どもたちは「今できること」「今の姿」でいることが多くなるのだと思います。
その姿をたんと味わって、「成長したい」「乗り越えたい」という気持ちが顔を出すまで待つのです。
この意欲の源みたいのものを育てないと、結局のところ子どものしなやかさが育たなくなります。

このしなやかさを育てるために具体的な日々の指導的かかわりがあるということを僕自身、忘れたくありません。

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