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2017年12月6日水曜日

消しゴム貸そうか?に対して彼は

最近このブログによく登場するS君。
放課後等デイサービスえるそるむなかたの学習サポートにて。

落とした消しゴム探しているS君。

僕は、その消しゴムを見つけていたのですが、しばらく探しているのを見ていました。

なかなか見つからなかったみたいなので声をかけました。

「消しゴム貸そうか?」

すると彼の返事が頼もしかったです。

「いや、(貸してもらわなくて)いいです。借りてしまうと無いままは変わらないから」

たしかにそうなんですね。

ちょっと前の彼なら「間違ったところを消す」というミッションを達成したら満足してしまっていました。
近くに座っている他の子から消しゴムを借りて消して、「ありがとう」と言って消しゴムを返す。

そして宿題を終えた頃には落とした消しゴムの事など、まるで初めから無かったかのように、まるで「無くなるもの」「無くなったら仕方ない」と思っているかのように、部屋から出ていくことも多かったのです。
(実は、消しゴムは彼の足元にあったりするのです。だから、僕が彼に消しゴムを渡すことになっていました。)

そんな彼が「消しゴムを無くしたままにしない」姿勢を示してきたことはとても嬉しかったです。

書き損じをしたら消して書き直す。
これももちろん大切なスキル。

でも僕は今日、彼が示してくれた姿勢の方が、ずっと大切なように思うのです。

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