例えば「頑張る」という言葉を聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
力こぶを作るイメージ?
急いで作業をしながら汗をかくイメージ?
「ファイトー!いっぱーつ!」的な助け合うイメージ?
例えば「仲良し」という言葉を聞いてどんなイメージを思い浮かべるでしょうか?
肩を組んで笑顔が並ぶ様子?
手と手を握り合っている様子?
カップルが腕を組んでいる様子?
「喧嘩するほど仲が良い」という言葉?
一つの言葉に対して、思い描くイメージは十人十色です。
だから「頑張れ」と声をかけても力んでしまう人もいれば、早くやろうとする人もいるのです。
だから「仲良くしなさい」と言っても上手くいかないことがあるのです。
僕らが普段使っている言葉は、自分たちが思っている以上に抽象的だと思った方が良いと思います。
抽象的と言うと誤解があるかもしれませんね。
受け手次第で、言葉を目に見える形に実践しようとしたら違いが出てきます。
その違いが認識できないこともとても多いのです。
言う方も「頑張れって言っているじゃないか!」と腹が立つ。
受け手も「頑張っているじゃないか!」と腹が立つ。
共通のルールが足りないからそういう事になると思うのです。
「頑張る」というのはこういうこと。
「仲良く」というのはこういうこと。
という具合にです。
僕が今まで関わってきた子どもの中には、コミュニケーションで躓いて、友達と上手く付き合えなかったり、学校生活が上手くいかない子もいました。
そして、関係者からそれぞれに話を聞いていくと、そのイメージの持ち方の違いが埋められていないことが根っこにあることがとても多いのです。
いつ、誰と、どこで、何を、どうする…ということを具体的に説明することを求められた経験は多くの人があると思います。
でも、「仲良くしなさい」という言葉とか「頑張りなさい」ということについて、どれほど具体的に説明を受けてきたか、あるいはしてきたか振り返ってみてください。
実に曖昧なことが多いと思います。
障がい関連、育児関連の本を読んでいるとこの手のことは、もう溢れるほどに書かれています。
それでも、悩み続ける人が多いのも事実。
それってきっと、本に書いてあることをそのまま当てはめようとするから起こるのだと思っています。
頭では「当てはめは良くない」とわかっているのですが。
その子の持っているイメージとマッチをさせていかないことには、言われていてもチンプンカンプンということになります。
その子、その人が、どんなイメージを持ちながらそれぞれの言葉を受け止めて、それをどう体現しようとしているか、それを支援する側、関わる側は汲み取っていく必要があるのです。
でないと、押しつけで終わってしまい、「なんか考え方を押し付けられた」という違う部分がインパクトとして残ってしまい、いつまでも問題が解決しないという落とし穴にハマってしまいます。
もっと言うなら「本も書き手の持つイメージを使って書かれている」ということです。
もちろん、このブログそうです。
出来るだけ具体的になるようには、心掛けていますが、小説の解釈の仕方が読者次第というのと同じように、解釈の仕方は人それぞれだと思っています。
実践本なんかには「方法」が紹介されています。
そこにでさえ「こんな心持ちで取り組みましょう」と書いてあったら、そこには必ず実践者ごとの差が生じますし、書いていなければ、無機質的に行っても上手くいくはずは到底ないです。
迷いがあったり、あるいは「上手くいかないじゃないか!」という腹立たしさが生じたりするのです。
同じことをするにしても「きっと出来る」と思いながらするのと「無理かもしれない」と思いながらするのでは全然違うというのは、分かると思います。
言葉にできない、目に見えない違いが、そこには確実にあるのです。
言葉は、素敵なものですし、便利なものでもあります。
でも、万能ではありません。
なので、その子、その人がどんなイメージを持っているか探りながらコミュニケーションを取ることが大切になるのです。
そのイメージのすり合わせは、日ごろのコミュニケーションの積み重ねしかないことは言うまでもありません。
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