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2015年12月9日水曜日

言わんとすることを汲み取る

今、ぐるんぱとしての支援がいつから入ってもいいように準備をしているわけですが、その一環として勉強する時間も確保するように努めています。

本を読んだり、新聞を読んだり…

ネットに比べるとどちらも当然信ぴょう性なんていうものは比にならないくらいしっかりしたものだということは、言うまでもありませんが、鵜呑みにしないことは大切だと思っています。

あくまで筆者の視点があることを忘れない。
読んだものに対して、自分なりの考え方を整理していくことが大切だと思います。

「ふーん、そういうこともあるのか」「ふーん、そういう視点で考えている訳か」と。
「いやいや、僕はこう思うぞ」「あ、確かにそうかも!」

と字面を追いかけてすべて「そうか」「うん、わかったぞ」というのが危ないと思います。


これは僕自身が仕事を始めた頃に陥った落とし穴です。

何の知識もないまま障がい児者の支援活動を仕事として始めて、先輩たちの足を引っ張るまいと、意気込んで本を読み漁っていた時期がありました。
先輩から、「こういう本も読んでおくといい」と言われたらだいたい読んでいました。

でも、勉強の仕方を知らなかったのですね。
大学出たてで、働くための勉強の仕方を知らなかったのだと思います。

気がついたら、頭でっかちでした(笑)

例えば「自閉症とは」「ダウン症とは」「発達障がいとは」みたいな本を読んだら、その本に書いてあることに子どもたちを当てはめようとしていました。

本に書いてあるのはあくまで「障がいの個性としてこういう一面があるよ」という事だったのです。
それを「障がいのある人たちはこうなんだ」と無意識のうちに解釈し始めていたのだと思います。
ですから、目の前の子どもたちと上手くコミュニケーション取れるはずがありません。

支援が自分の思い描くようにいかないものだから、ふてくされたりしたこともありました(笑)

「何のために勉強してるかわかって勉強している?」

と先輩から問われて気づきました。

目の前の子どもたちを少しでも知って、仲良くなるために、支援できるようになるために、勉強していたはずなのに、気がついたら勉強のために子どもたちを見ていて逆転してしまっていたのです。

その一件があって、僕は勉強の仕方を改めました。
もちろん、読み漁って得た知識も引き出しにはなっていったのでしょうが。

子どもたちの行動を見たり、一緒に過ごす中で「なんでこんなことをするの?」「なんでこうなるのだろう?」という疑問があって、その行動なり様子の理由に近づくためのヒント探しに勉強をするということに切り替えました。

本に書いてあることもあれば無いこともありました。
そのことに気が付いたのもこの時でした。

では、本に書いてなかったことはなんなのか?

それは子ども自身が持つ個性だということです。
障がいがあっても、それとは別にその子自身の個性が、障がいの個性とは別にあるということです。

そのことに気が付けた経験として僕の中で、今でもとても大切にしている感覚です。


本などに書いてあることを鵜呑みにするのではなく、目の前の子どもを見てから必要なことを考えていく、それはこれからも大切にしたいことです。

100人いたら100通りの個性があるのですから。


鵜呑みにしない、と言えばもう一つ。

子どもの言葉も鵜呑みにしてはいけません。

子どもを疑うということではなく、子どもだって気を使ったり、強がったり、いじけてみたり、すねてみたり、本音が言いにくくなっていることがあるのです。

「共感」は健全的であるべきです。
子どもが「学校行きたくない」と言ったとして、その裏に「本当は行きたいけど…」というのが隠れているかもしれないと汲み取ることも必要です。
反対に「学校たのしいよ」と言っている裏で「本当は辛いけど…」というのが隠れていることだってあるのです。

子どもの表情、声のトーン、行動…言葉になっていないことも含めて子どもの声を聴きたいものです。

極端な話ですが、共感が不健全な方向へ進むとこうなります。

「僕、もう辛いから死ぬ」
「そうか、わかったよ」

「僕、もう辛いから死ぬ」
「そうだったんだね、僕も一緒に死んであげる」

これは共感ではないですよね?

「僕、もう辛いから死ぬ」
「そうか、それだけ辛かったんだね。でも、死ぬなんて言わないで、一緒に考えられるかもしれないから話をももっと聞かせて」

と健全的に建設的に相手に寄り添う事こそ共感だと思います。
目の前の相手の言葉になっていないことも汲み取ることをしていかないとならないと思っています。

普段から、普段の様子をよくお互いに知っておき、いつもと「なんか違う」というところにアンテナが反応できるようにしておくといいかもしれません。

感覚というか、直感のようなものは馬鹿にできません。
経験と知識の積み重ねがないとこういうものは働かないので。


そうするために活きた勉強をしていく必要があると思うし、これからも自分に課していきたいと思います。


明日は、宗像市内の小学校の学校公開日なのでお邪魔したいと思います。
お会いした方はどうぞよろしくお願いします。



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