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2017年3月12日日曜日

Eちゃんが何故顔を水に浸けられたのか。

Eちゃんの顔浸けについて。
昨日の記事でも書いたように、顔を水に浸けること、潜ることまでやってのけたEちゃんと、僕との間に起こったことを少し整理してみようと思います。

まず、話は1週間前に戻ります。

先週、Eちゃんはプールの中で小さな駄々をこねていました。
「私、今日はそんなに泳ぎたい気分じゃないの」といった感じだったのだと思います。
なんとなく、その察しは着きました。

それに対して、「やろうよ」「そういう時にはそういう時なりのやり方があるからね」と、僕は誘い続けました。

「イヤイヤ」を言いながらも、一時間、一緒に過ごして、泳ぐ量はいつもの半分くらいでも「ほら、最後まで出来たやろ?」「こういう日があったって良いんだからね」ということを伝えてレッスンを終えました。

レッスン後、珍しく駄々をこねる様子を見ていたお母さんが、何があったのか尋ねてこられました。
彼女はすぐ横で耳を立てています。
「先生、お母さんになんて話をするのだろう」といったところでしょうね。

Eちゃんがそうやって話を聞いているという状況も含めて場を意識しながら、お母さんには説明をしていきました。

なかなか言葉での表現が難しいEちゃんですが、表情から察するに、お母さんと僕とのやり取りを聞いてほっとした様子でした。

これが先週のこと。
恐らくこのやり取りが1週間で熟成したのではないかな?というのが僕の考えです。

このやり取りで僕がEちゃんに渡したかったのは安心感。
「ありのままで受け止めてもらえる」という。

そうして迎えた昨日。
先週のことがあったので、どんな感じかな?と思っていたら、彼女自身は上手に準備をしてきたようで、到着時からスッキリした顔で、程よい緊張感を持ってプールへ向かいました。

さ、今度はこちらの番。

彼女が準備してきたものに応えるため、昨日は特にいつもより間を意識して、声のトーンも少し落として、ゆったりとしたペースをベースにレッスンを組み立てていきました。
「それでいいよ」を強調しながら。

レッスンの中盤、Eちゃんの調子が出てきたところで、ギアを1つ上げて、少し遊び心を取り入れてやり取りを加えていきました。

そしたら、顔を水に浸けたんです。

お!いった!
(この時、正直なところ突然だったので僕も少し驚きました)

それから急いで僕もゴーグルをかけて、彼女が顔を浸けているのに合わせて水中に潜りました。

水中では、自分でも驚いているEちゃんが目をキョロキョロさせていました。

そこで水中でオーケーサインを見せたり、手を振ったりしてEちゃんへ、僕自身の喜びと嬉しさを伝えました。

そしたら「ニコッ」と水中で笑ってくれました。

これで大丈夫!
僕は顔を上げて様子を見守りました。

彼女も息継ぎのために顔を上げました。
改めて「出来たね、おめでとう。水の中も素敵だったろ?」と伝えると、続けて顔を浸けたり潜ったりし始めたのです。

プールは好きだし、頑張りたい。
でもドキドキするし、怖いし…
これで良いのか自信も無いし…

それが駄々こねから始まったやり取りを通して「安心感」を得て、気負わなくなったことが一歩を踏み出す勇気に変わったんじゃないかな?

というのが永田的解釈。

解釈次第で如何様にも取れるけれど、実践している僕自身は「先週のやり取りが活きてきた」と感じながら取り組んでいたので、恐らく概ねはそうなんじゃないかな?と。

何がそうさせているのか、何がそうさせたのか、やり取りを総合的に見て、ピースを繋げることが出来たら、きっと手立てとして、手札として支援者の中にも根を張っていくのだと思います。
今回のことも僕の中に素敵なエピソードとともに手札として残り得るケースでした。

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