今日は、このブログでも時折登場するEちゃんのプール指導の番外編的記事。
前回のレッスン時にお母さんとお話をしていたら「いつでも同じじゃないとダメ」という話が出てきました。
どういうことか?
人へのこだわりで、「これをする時にはこの人とじゃなきゃ嫌だ!」という主張が強くて困る…ということだそうです。
たとえ家族でも、それぞれの生活や事情があります。
だけど、こだわりの強さ故に、彼女に合わせた生活をしなくてはならない、のだと。
子どもも大きくなってきて、お姉ちゃんも合わせるのが大変になってくるだろう、という見通しの中での相談でした。
そこで、今日はゆっくり時間を取って「いつもと違うメンバーでプールに行こう」という練習をすることにしました。
お母さんとEちゃんでプールに行くということが出来るように、今日はお姉ちゃんはお留守番。
その練習の為にご自宅までお邪魔してきました。
到着したらEちゃんは既に「お姉ちゃんが行かないなら私も行かない!」と言うようにして大泣きしていました。
永田「こんにちは。今日はお姉ちゃんはお留守番しててもらうから、お母さんとプールに行こう。そのお手伝いに僕も一緒に行くからね」
Eちゃんは、事情を察知して更に大泣き。
永田「あなたのプールだから。お姉ちゃんにもいろいろとやることがあるんだよ。何でも一緒に、って訳にもいかないんだよ。その練習をしよう」
そう言ってお姉ちゃんの部屋に立て籠ろうとするEちゃんを部屋から連れ出してリビングでやり取りスタート。
もう一度彼女にお姉ちゃんが行かない理由と、練習が必要な理由を話してプールに向かうことを促しました。
大泣きしながらも納得しようと葛藤している様子は身支度を少しずつ進める様子から見て取れたので続行。
さすがに着替えの場面だけはお母さんにお願いして、頑張ってもらいました。
扉越しにお母さんとEちゃんのやり取りを聞きながら…お母さんもEちゃんもすごい頑張ってるんですね。
着替えがある程度終わった時点で僕も入って、まだまだ泣きじゃくる彼女の背後から、腰の辺りと右手を持って「行こうね」と(右手は進む方向に指さしをさせながら)。
なんとか車に乗っても不安で仕方がない(怒っているというよりは、ドキドキしているの!出来るか不安なの!というように見えました)彼女は、車が走り始めても大号泣。
車に乗ってから15分くらいして、少しずつ落ち着き始めました。
僕は、というと泣き止むまでの間、彼女の背中にずっと手を当てながら、これまでのお母さんの思いを聞いていました。
Eちゃんも、泣きながら、でも耳はダンボにしてお母さんの言葉を感じていました。
一緒に頑張って来たんだね。
プールに着く頃には、腹を決めたようで、Eちゃん、凛として良い表情でいられるようになりました。
もちろんプールでも絶好調。
終わりも良い表情でした。
これで、「いつもと違っても出来た」という体験を彼女に残してあげられました。
もちろんこの1回で全ての場面で、もう大丈夫ということにはならないでしょうが、プールはメンバーのこだわりが外れる可能性は出てきました。
そうすると、家族も本人も「他でもできるかも」という希望が持てると思うんです。
子どもの事も家族の事も、孤立させない環境を作るためには、こうやって入り込まないといけないこともあるんだと思っています。
泳げるようになっていって、プールで上手に過ごせるようになることも大事。
それだけじゃなくて、他の場面でもその子の良さを発揮していかないと勿体ない!と思っちゃうんですよね(笑)
これからのEちゃんが楽しみです♪
まだまだプールも生徒は募集していますが…こんな風に泳いでなんぼのプール指導でないことだけ、改めてお知らせしておきます。
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