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2017年1月27日金曜日

Eちゃんの葛藤と挑戦を讃えて

お風呂ではガンガン顔を水に浸けているというEちゃん。
でもプールで息継ぎの練習となると、全く別物のようです。

まずは僕が顔を浸けてブクブク…とするのをじっと見てもらい、「はい」という合図で交代。

ちょびっ!

唇を水にチョンと浸けるだけでも大きなドキドキが彼女の中には芽生えるようです。

お風呂で出来るのに…なんで?

たまーに、そういう声が保護者から寄せられます。

いろいろ考えられると思いますが、Eちゃんの事で言うと、「意識的に数秒顔を浸ける」というのと、「お風呂で瞬間的に潜る」の違いが分かっているからだと思います。

その上お手本の僕は、「ブクブク…」と息を吐いていますから、「出来るかな?」と不安も出てくるでしょう。

こういう不安のある子はゆっくりと段階的に練習していきます。

唇を浸けることに抵抗が無くなったら、次は鼻まで…という具合に。

Eちゃんは、今日、鼻を浸けるところまできました。
顔浸けを練習始めて4週目。

最初の頃はバタ足の方に意識を持っていき、紛らせて顎を浸けることから始めて、下唇まで、上唇まで、鼻の下まで…ときて、今日は鼻の穴を水に浸けるところまで。

頑張っています。

「ここまで」と僕自身の顔を指差して、彼女の同じ部分も指差しながら一緒に練習しています。

たまーに、「これでも良いでしょ!?」という感じで唇までで済ませて視線を送ってきますが、僕は遠慮しません(笑)

「えー?」
「またまたぁ!ご冗談でしょ?♪」
「それ、口じゃん!鼻までぇ」

と要求していきます。

そして応えてくれたら、目一杯讃えます!
ここは「褒める」んじゃないんです。
「讃える」んです。
「えらいね~」じゃなくて「スゴい!」です。

顔を浸けたことを褒めるんじゃなくて、葛藤をしながら挑戦をした姿勢を讃えるんです。

そうして、彼女自身の体験にしていくんです。
それで「やってみるぞ!」っていう気持ちが育っていけば良いな、と。

顔浸け以外の様子も。

他の泳ぎはとっても順調で、楽しみながら泳いでいます。
ビート板キックでは25メートル泳げるようになってきたし、斜めにスモールゴールを用意したら泳ぎながら方向転換も出来るようになりました。

背泳ぎも足を着かずに25メートル続けられます(まっすぐ進めないので何度か僕が軌道修正しますが)。
手も左右交互に持ち上げて水を叩く、から少しずつ「水をかく」ことが出来るようにもなってきています。

泳ぎ以外の事で言うと、プールからプールサイドに上がるときの腕の使い方も上手になってきました。
周囲の人の「頑張っているね」という応援が自分に向けられていることにも気づき始めています(それがたまにドキドキに繋がっているらしいのが、また見ていて微笑ましいです)。

良い感じでプールの時間を自分のものにしていっているEちゃんです。

さぁEちゃん、鼻を数秒浸けられるようになったら、いよいよクロールの入り口です。

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