今日はキッズクローバーでの学習サポート。
そう、マイケルジョーダン先生の日です(笑)
ただ、彼とのやり取りの紹介が続いていたので、別の子とのエピソードを。
中学生のHちゃん。
今日は漢字の書き取りが宿題で出ていました。
かなり難しくなってきているようで、弱気になってきている彼女。
その様子を見て一つ、僕がいないときでも学習の一助になればと思い、その場で(Hちゃんのすぐ横で)ちょっとしたアイテムを作りました。
一辺10センチの正方形を書き、縦横に区切って「田」の字にします。
漢字練習用のマスですね。
これくらいの大きさだと漢字の練習には程よいかな、と。
いろんな子で活用してもらうのに使い勝手のいい大きさである必要があります。
形をしっかりとらえるのにはこのくらいのサイズからスタートが良いと思い、取り敢えず10センチで作ってみました。
これだけの状態でも、ノートやプリントのマスよりかは大きめなので、練習はだいぶしやすくなるとは思うんです。
でも、子どもによってはもう少し具体的な方が良いかな、と。
もちろんHちゃんにも使ってほしいとの思いもあって、区切ったマスをそれぞれに色分けまでしてみました。
これで、線の長さや通る場所をよりはっきり捉えられるんじゃないかな?と。
これをキッズのスタッフさんにラミネートで加工してもらえば、ホワイトボード用のマーカーで練習が繰り返しできるんです。
これには、お手本を書いても良いし、本人が書いても良いし、ノートの下に敷いて使っても良いし…あとの使い方は支援者の工夫次第。
(本当は大きさも幾通りも用意して、徐々にノートのサイズに近づけるのが良いのかもしれませんが、それはそれぞれの子に合わせたものをスタッフさんに任せるとして…)
とにかくこういうものを用意してきました。
そして、面白かったのはこのアイテムを作っている時のHちゃん。
Hちゃんの横で作っていたら、興味津々で「何作っているんですかぁ?」と尋ねられたので、「見ててごらん」と応えました。
「あなたの宿題にも使えるものだよ」とだけ伝えて。
すると途中で「マスかなぁ?」と言い出しました。
永田「そうだよ、先生がいないときとかこれ使って漢字の練習してみてね」
Hちゃん「わかったぁ」
それから、マスを色分けし始めたら、「分かりやすくなったねぇ」と彼女が言ったんです。
使い方も説明していないし、完成している訳でもないんですが。
「漢字を練習するマス」という情報だけで、使い方や使っている姿を想像したのかな?
その辺は定かじゃないですが、そういう一言を言ってくれました。
制作の段階のことでいうなら大成功。
使い手が「使いやすそう」と思ってくれない事には使ってもらえないですから。
第一段階クリアかな?
実際に使ってみて、使い勝手がどうか?というのはまだ分かりませんが、使う本人が思い描きやすいものが作れたことは良かったです。
療育のための道具とかって買おうと思うと高いんですよね(笑)
僕もいろいろネットとかお店とかで見たりして良いなと思っても、なかなか買わない(買えない)です。
「似たものが作れないかな?」「あの子にはこれよりもこうしたほうがいいかも…」と参考にして作ってみます。
もちろん、モノによっては買った方が到底手作りできなかったり、長持ちしたり、使い勝手がいいものもあるので、毎度天秤にかけるわけですが…
出来れば、身近なもので作りたいんですよね。
家庭で継続的に療育に取り組むためにはお金をかけない、というのは原則になると思いますし。
それに、手作りしてみて目の前の子に「合う」「合わない」を確かめながら改良を進めることで子どもの認識も深まりますし。
教材は出来るだけ手作り。
前職場で学んだ大きな財産です。
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