今日、夕方は学習サポートで小学校6年生のS君のもとへ。
どんなことをしたか?
話を聞いた。
以上です。
彼の自宅に到着して庭先にいたお父さんに挨拶をしたら「あ、どーぞ。中にいます」とのことだったので、扉を開けて「こんちわー、お邪魔しまーす」と、入ったら、S君がリビングで立って待ってくれていました。
年明けにインフルエンザに掛かっており、今日が年明け初の顔合わせ。
なんだか僕を「待っていた」感じがしました。
(さて、と。どうしたのかな?)
永田「どう?3学期は順調?…あれ?手ぇ、どしたん」
左手小指が包帯で巻かれておりました。
S「怪我した」
永田「折れたりしたと?」
S「いや、突き指しただけ。触ると痛いけど、もう大丈夫」
永田「そうか、何して突き指したと?」
S「…」
永田「ふーん…、ところで何か話したそうやねぇ。何があった」
S「今日、友達から嫌なことされた」
そこから、50分彼は思いを話し続けました。
この数ヶ月味わってきた疎外感、孤独感、苛立ち、焦り、不安、不満…
成長するにつれて変容する友達との関係性。
彼が読み取れないコミュニケーションが周囲では成立していて、「なんで?」が積み重なり、「どうせ僕は…」を生んでいたようです。
「納得できん」と、彼自身も言っていました。
彼の話から察するに、高学年になり、彼も彼の周囲の友達も彼の特性を肌で感じ始めているのかもしれません。
それがお互いに「なんなの?コイツ」と思わせているようです。
架け橋が必要な気がしました。
僕の立場から出来ることがあるのか、考えていかなくてはなりません。
それから、これは子どもたち同士でしていくことですが、価値観の相違を知り、認めたり受容したりするための時間が必要な気もしました。
これも彼の話ぶりから僕が感じ取ったことですが…
彼は話しながら「いじめられた」という言葉を使ってはいました。
だけど、相手の子と仲良くしたい、という思いを持っているようです。
(いや、アイツとは仲直りなんかせんでいい、と口では言いますが)
そして、相手の子も不器用なのでしょう。
S君と以前(低学年の頃には仲良かったようです)のように、過ごせる機会を探しているようです。
小学校卒業間近で、中学校入学を控え、不安も楽しみも折り交ざって、複雑な心境なのだろうな、と。
そうやって話をして、次の日程を打ち合わせして、帰りの挨拶をしたら「バイバーイ、またね」と、とっっってもおおらかな声を出してくれました。
うん。今日はこれで良かった。
勉強したのは3分だったなぁ。
でも十分。
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